和泉市美術館展
2025-08-28 11:37:11

和泉市久保惣記念美術館特別展「Over The Waves」の魅力を探る

和泉市久保惣記念美術館特別展「Over The Waves」



大阪・関西万博の開催を記念した特別展が、和泉市久保惣記念美術館で開催されます。本展は「Over The Waves—南蛮・万博・ジャポニスム—」をテーマに、日本と欧州の文化交流の足跡を振り返るものです。この特別なネットワークが生まれたのは、16世紀から20世紀にかけての美術作品と関連資料を通じて示されます。約120点の展示作品の中には、16世紀後半から17世紀の西洋の影響を受けた南蛮文化や、江戸時代における西洋文化への探究が込められています。

展示の見どころ



本展の中核をなす作品には、葛飾北斎の「北斎漫画」が含まれています。この作品は、1867年の第2回パリ万博で注目を集め、その後ジャポニスムを引き起こすきっかけとなりました。モネやロートレックなどの西洋画家たちも、この時期に日本文化に対する憧れを抱くようになり、彼らの作品に日本の影響が見られるようになりました。

南蛮文化の展示



本館では南蛮美術が中心に展示されています。特に、ポルトガル人が1543年に日本に初めて上陸した20年後から西洋風の影響が出てくる時代を追いかけます。例えば、南蛮屏風では南蛮人が船に乗る場面や、異国の品々を運ぶ様子が描かれており、当時の日本人がどのように外来文化を受け入れたかを感じる事ができます。

「日本島図」といった西洋の地図製作においても、日本がどのように知られていたかを理解できる重要な資料です。これらは歴史的背景や文化の融合を考える興味深い資料となっています。

万博に向けた文化の発展



新館では、万博関連の展示が充実しています。1867年第2回パリ万博の出展を契機に、明治時代の日本は文化や技術を世界に広める方針を採るようになります。この時期には浮世絵をはじめ、日本の優れた工芸品が評価され、様々な工芸品が海外へ輸出される事になります。展示される「色絵金襴手花卉文大瓶」のような作品は、その時代の日本の技術と美術の結晶です。

ジャポニスムの影響



特別展で見逃せないのは、「ジャポニスム」に関する展示です。18世紀後半から19世紀のヨーロッパでは、日本の文化が新たなムーブメントを生み出しました。浮世絵を愛する西洋の画家たちは、作品に日本的な要素を取り入れ、自らのスタイルを形成していきました。これこそ、今日でも語り継がれるジャポニスムの影響です。

開催情報


この特別展は2025年9月7日から11月3日まで、和泉市久保惣記念美術館で開催される予定です。ぜひ足を運んで、歴史の波に触れ、美術作品から受ける影響の深さを感じてみてはいかがでしょうか。

プレス内覧会とイベント


開幕に先立ち、9月6日にはプレス向けの内覧会も実施されます。また、展示解説や講演会、ミュージアムコンサートといった多彩なイベントも企画されており、お楽しみいただける内容となっています。


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