株式会社ayumo、1億円の資金調達で歩行困難者支援技術の開発を加速
大阪を拠点に活動する株式会社ayumo(代表取締役・CEO:桑田佳幸)が、プレシリーズAラウンドにおいて1億円を調達したことが発表されました。この資金調達は、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(OUVC)がリードし、同社の独自技術をさらに発展させるための重要なステップとなります。
資金調達背景とその使途
株式会社ayumoは、国立大学法人大阪大学と独立行政法人国立病院機構から得られた研究成果を基に、歩行動画を解析する深層学習モデルを用いた運動機能評価サービスの開発を行っています。この技術により、歩行困難者の状態を的確に把握し、早期診断と支援が可能となります。具体的には、運動器疾患の診断をサポートするプログラム医療機器の開発や、予防・回復期におけるウェルネスサービスの提供を目指しています。
特に注目すべきは、歩行困難の背後にある原疾患の早期スクリーニングを実現するプログラム医療機器の開発です。これにより、医療現場での診断精度が向上し、患者の早期治療につながることが期待されます。
投資家からの期待の声
大阪大学ベンチャーキャピタルの田賀悠記氏は、株式会社ayumoへの投資について「歩行動画解析による運動器疾患の早期発見と重症化予防に貢献できることを嬉しく思います」とコメント。彼は、同社が開発する歩行解析技術が医療現場での重要な質の向上に寄与すると強調しています。特に、頚髄症に関する早期診断をサポートする技術は、今後の医療において大いに役立つとされています。
ayumoの未来展望
株式会社ayumoは、「いつまでも自分の足で歩ける健康社会への貢献」を企業のミッションとし、歩行困難に苦しむ人々に向けた治療支援サービスの実現を目指しています。これには、メディカル領域における疾患の早期スクリーニングやリハビリテーションプログラムに基づく運動機能評価が含まれます。
さらに、現在は医療機関や連携企業との共同実証実験に取り組んでおり、開発したサービスの実用性を高める努力を行っています。今後は、国内外へのサービス展開や技術のさらなる高度化、人材の確保に向けた取り組みを強化していく予定です。
今後の展開に期待
株式会社ayumoは、連携可能な企業や医療機関を広く募集しており、共に健康社会の実現に向けた取り組みを進めたいと考えています。昨今、高齢化が進む中、歩行困難に悩む人々は増加しており、その問題に向き合う重要な技術の開発が期待されています。この取り組みにより、ayumoは将来的に、社会的意義の高い成果をもたらすことでしょう。今後の動向に注目です。