日本一のドジョウの多様性を探る特別展示
大阪市立自然史博物館では、7月19日から8月31日まで「種類の多さ日本一!?琵琶湖・淀川のドジョウたち」と題した特別展示が開催されます。この展示は、琵琶湖と淀川水系の多様なドジョウ類に焦点を当て、地域の生物多様性を紹介する貴重な機会です。
この地域は、日本国内でも特にドジョウの種類が豊富で、13種類にも及ぶドジョウ類が分布しています。これは、多様な水辺環境が広がっていることや、生物の分布境界に位置することが要因とされています。ただし、近年は河川の整備や環境の変化により、これらのドジョウ類の存続が危惧されています。
現在の状況と展示内容
展示では、琵琶湖・淀川水系に生息するドジョウ科の全種の標本や写真が紹介されます。特に、淀川水系特有の「ヨドコガタスジシマドジョウ」については、1996年を最後に未確認であり、非常に危険な状況に置かれています。また、ドジョウ類には、国産の在来系統と外来の系統が存在し、外来種が引き起こす生態系への影響についても触れられるでしょう。
主な展示内容
日本固有の淡水魚で、琵琶湖・淀川水系および山陽地方に分布。環境悪化により存続の危機にあります。
30年間見つかっていない淀川水系の固有亜種であり、保護活動が求められています。
大阪府を中心に、在来および外来のドジョウの系統がどのように分布しているのかが紹介されます。
展示の詳細情報
開催場所は、東住吉区の大阪市立自然史博物館本館1階のナウマンホールです。入館は午前9時30分から午後5時まで、月曜日は休館ですが、特定日は開館します。入場料は、大人が300円、高大生200円で、65歳以上の方や中学生以下は無料となっており、団体割引もあります。
この展示を通じて、ドジョウ類の魅力や地域の自然環境の重要性を再認識し、持続可能な未来を考えるきっかけにしたいものです。
興味のある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
大阪市立自然史博物館の詳細や広報に関するお問い合わせは、代表電話06-6697-6221までどうぞ。
さらに詳しい情報は、公式ホームページでもご確認いただけます。