全米オープンテニスに挑む小田凱人と上地結衣が目指す栄光の瞬間

2023年9月2日、日本のふたりのパラリンピックアスリート、小田凱人選手と上地結衣選手が全米オープンテニスの舞台に立ちます。今大会の車いす部門は、ウィンブルドン以来2年ぶりということで、小田選手はハードコートでのプレーに特別な期待感を抱いています。彼は「ニューヨークの雰囲気が好きで、自分のテニスを見せたい」と語り、競技への意欲を示しました。

一方、上地選手も同様に熱い思いを胸に秘めています。「長い道のりを歩んできたが、自分の成長を実感している」と感じている彼女は、自身のスタイルを確立しつつ、新たな挑戦にも取り組んでいます。彼女は「まだまだ満足のいくプレーはできていない」と語り、自らの課題に挑戦する姿勢を見せています。

小田選手は、全米オープンを通じて「新しい変化」をもたらすことを目指しており、車いすテニス界の未来を切り開く役割を担いたいと考えています。彼はさらに「30年後に振り返ったとき、2024年から2025年にかけての時期が特別な意味をもち、多くの選手が出てきたと認識されてほしい」と願っています。

また、松岡修造氏とのインタビューでも、小田選手はライバルであるヒュウェット選手との関係について触れ、「お互いに勝ち上がって決勝で戦いたい」と期待を寄せていました。ライバルとの緊張感がある一方で、共に成長していく姿勢を示す彼の言葉は、観る者たちにインスピレーションを与えます。

上地選手は、2012年のロンドンパラリンピックでの経験が現在の自己にどう影響しているかを考察しています。「試合が終わった後の反省が、競技を続ける動機になっている」と話す彼女は、試合ごとに自らの成長を追求し、「アジア勢として先頭に立ちたい」という強い思いを秘めています。

全米オープンは、彼女にとっても新たな挑戦の舞台です。彼女は「様々な感情があるが、メンタルを強く保ちながら戦うつもりです」と語り、観客を魅了するプレーを誓っています。日本から世界へ向けて戦う2人の選手。その活躍が楽しみです。

WOWOWでは全米オープンテニスの模様を、8月24日から9月8日まで連日独占生中継。この歴史的な瞬間をお見逃しなく！