構造図作成のBIM化を進めるあい設計の挑戦
近年、建設業界ではBIM(Building Information Modeling)の重要性が高まっています。株式会社あい設計が、応用技術株式会社が提供するアドインツール「BooT.one」を用いて、構造図作成のBIM化に取り組んだ事例が公開されました。今回は、この成功事例を通じて、作業効率の向上と品質向上についてご紹介します。
BooT.oneの導入目的
あい設計は、構造設計に特化した総合設計事務所として、大型物件における繰り返し作業の負担やヒューマンエラーのリスクを軽減するためにBooT.oneを導入しました。このツールは、Autodesk Revitに対応したもので、作業の効率化を図ることができます。特に、構造図作成のプロセスを100%BIM化することを目指しました。
時間短縮の実現
金沢支社での導入後、特に注目すべきは、屋根面積約10,000㎡の大型物件における水平ブレースの配置作業です。従来は手作業で1時間以上かかっていた1,500本のブレース配置が、BooT.oneを使うことで数秒で完了しました。この短縮により、作業工数の大幅な削減が実現されたのです。
品質向上に向けた取り組み
BooT.oneを導入したことで、構造計算とBIMモデルが密に連携できるようになり、CADオペレーターとのコミュニケーションの中で生じる修正漏れや時間のロスを防ぐことが可能に。これにより、設計品質そのものが向上しました。実際、検証やチェックに要する時間を確保できるようになり、より精度の高い設計が行えるようになりました。
現場目線の機能改善
更に、あい設計は「リクエストボード」を利用してユーザーからの要望をBooT.oneに直接反映させる仕組みを構築しました。この掲示板を活用することで、現場のニーズに即した機能改善が進み、より使いやすいツールへと進化しました。
コミュニケーションの円滑化
BIMモデルが「共通言語」として機能することで、意匠や設備担当者、さらには施工業者とのコミュニケーションが円滑になりました。これにより、干渉や誤解を未然に防ぐことができ、プロジェクト全体の進行もスムーズに進められます。
おわりに
応用技術株式会社は、1984年に設立され、「ソリューションサービス事業」と「エンジニアリングサービス事業」を支柱とした成長を遂げています。BIM分野では、BooT.oneの開発・販売に加え、コンサルティングやトレーニングなど、幅広い支援を行っています。今回のあい設計のBIM化における成功事例は、今後もさらなる革新を促すでしょう。エンジニアリングの未来は、確実にこのような技術の進化に支えられています。