2025年大阪万博におけるサステナブルレザーの展開
2025年、大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマのもと、様々な国から集まったアイデアを披露し、環境や生活スタイルに変革をもたらすでしょう。その中でも、特に注目を集めるのは、大阪府東大阪市に拠点を置く株式会社ナダヤが展開するサステナブルレザーブランド「ctan」です。ctanは、使われない廃棄レザーを新たな価値へと変える試み、即ち「土に還る革製品」を提案します。
ctanの革新
ctanは、動物の命を無駄にせず、食肉産業の副産物として生じるレザーを最大限に活用することを目指しています。通常のレザー製品製造過程では、皮から革製品を作る際に60%以上が廃棄されている現実に対抗し、ctanは傷やシワを個性として捉え、それを新たなデザインへと昇華させています。
展示予定のアイテムには、全てが土に還る財布、帽子、ケース、ゴミ箱などさまざまな製品が展開されます。これらのプロダクトは、動物が自然に還るサイクルを意識しながら、ファッションと環境の調和を図るものです。
持続可能なアイデンティティ
ctanの理念は、資源の有効活用と循環型社会の実現に貢献することです。特に、動物の命を無駄にしないという姿勢は、現代の環境問題に対する意識の高まりと共鳴しています。また、使用素材としてオーガニックコットンや、メタルフリー・プラスチックフリーの留め具やファスナーなど、環境に配慮した選択がされています。
万博の展示詳細
ctanは2025年6月10日から16日まで、大阪ヘルスケアパビリオンの「未来の生活スタイル~スマートルーム~」に展示される予定です。万博では、ctanが目指す「土に還る革製品」の魅力や、サステナビリティへの強い思いを表現します。
また、この展示会は、多くの来場者にとってサステナブルなファッションの理解を深める貴重な機会となることでしょう。展示されたプロダクトは、すべて地球に還ることを意識しつつも、ファッショナブルであることを大切にしています。
未来に向けた一歩
「ctan」が目指すのは、ファッション業界における革の新たな在り方を提案することです。彼らの活動は、ただ製品を販売することに留まらず、環境との共生を考えたサステナブルなビジネスモデルの構築に寄与します。185か国という大規模な国際イベントでの出展を通じて、ctanの理念はより多くの人々に広がることでしょう。
ctanは、サステナブルな未来を実現するための新たな挑戦を続けています。日常の消費行動が環境に与える影響を考え直し、ファッションを通じて持続可能なライフスタイルを普及させる役割を担うのです。2025年、大阪万博に訪れた際は、ぜひctanの展示に足を運び、その革新を体験してみてください。