ユース世代のための新たなつながり「ユースのお茶会」の開催

初の取り組み「ユースのお茶会」開催

大阪市の北区に位置する「スマルナステーション」は、若年層のための相談施設として設立され、さまざまな性に関する疑問や不安を解消する場所として注目を集めています。2021年にオープンしたこの施設は、専門家の助産師が生理や避妊、婦人科に関する相談を無料で行うことから、多くの若者に利用されています。

「ユースのお茶会」の目的と実施内容

最近、同施設は新たな試みとして「ユースのお茶会」を開催しました。このイベントは、若者が性に関する話題をリラックスした雰囲気の中で自由に話し合える場を提供することを目的としています。12月13日、関西の大学に通う学生が集まり、性についての意識や知識を深める機会が設けられました。

当日はリラックスしたお茶会の形で進行され、学生たちは日常ではなかなか話せない性や避妊、ジェンダーについての経験を共有しました。また、コンドームの種類やその使用方法についてのワークショップも行い、実際に模型に装着する体験をしました。それにより、避妊についての理解が一層深まったようです。

加えて、連携クリニックである「さくま診療所」の院内見学も企画され、院長の佐久間医師が医療機器の説明や婦人科受診の必要性を解説してくれました。この機会に、妊娠以外の理由でも婦人科を受診することの重要性が強調され、参加者たちは医療機関への心理的ハードルが軽減されたと感じたようです。

参加者の反響

参加者からは、「他大学の学生と性について話せる機会がありがたかった」という意見や、「コンドームの種類を比較したり、その装着を体験したことで、自分自身の避妊について考えるきっかけになった」という感想が寄せられました。また、全体を通して和やかな雰囲気があり、参加者たちが安心して意見を交換できたことが評価されていました。