坂本龍一と高橋悠治の名著『長電話』をテーマにした特別番組を放送

今こそ聴きたい！『長電話』トリビュート番組が放送

12月29日（日）22:00から、J-WAVE（81.3FM）で特別番組『J-WAVE SELECTION RADIO SAKAMOTO extension “長電話”』が放送されます。この作品は、1984年に坂本龍一と高橋悠治の名コンビによって発表された書籍『長電話』をトリビュートしたラジオ番組の第三弾です。

番組の背景

この番組は、坂本龍一がナビゲーターを務める人気番組『RADIO SAKAMOTO』の延長線上に位置するもので、彼の独特な音楽性と深い洞察力が色濃く反映されています。『RADIO SAKAMOTO』は、2003年から2023年までの20年間、定期的に放送され、坂本自身の闘病中には特別ゲストが代役を務めることもありました。

『長電話』は、坂本と高橋のふたりが繰り広げた対話を記した名著で、長年絶版状態が続いていましたが、坂本の理念を受け継いだ『坂本図書』によって復刊されました。この書籍は、ただの会話ではなく、アーティストやクリエイターたちに深い影響を与える重要な作品として位置づけられています。

特別番組の内容

今回の放送では、クリエイティブ・ディレクターの保持壮太郎さんと俳優の岸井ゆきのさんがゲストとして登場し、現代の視点から“長電話”を楽しむことができます。保持さんは、東京都現代美術館で行われている「坂本龍一|音を視る時を聴く」展のプロモーション企画に関わるなど、坂本との交友も深い方です。彼は、広告制作を通じて岸井さんと知り合い、そこで“長電話”をしてみたいと思ったようです。

この特別番組では、顔を合わせることなく音声だけでのやり取りが展開されるため、リスナーはふたりの親密な会話をまさに“盗み聞き”する感覚を楽しむことができます。また、ナレーションはタブラ奏者のU-zhaanが手がけ、音楽的なひとときも提供します。相手の声を聞くだけで情景が浮かぶような、特別なラジオ体験が広がります。

聴く方法

この番組は、radikoアプリを通じて聴くことが可能で、放送後1週間のタイムフリー機能を使えば自分の好きな時間に楽しむこともできます。ぜひ以下のURLからチェックしてください。

radiko URL

坂本龍一と高橋悠治の影響

今回の放送は、単なるトリビュート番組ではなく、坂本龍一や高橋悠治の音楽的な影響を改めて感じるいい機会でもあります。現代においても、彼らの考え方や創造性がどのように受け継がれているのか、そしてそれが新たなクリエイターにどのように影響を与えているのかを知ることができる貴重な時間となることでしょう。期待を持って放送を楽しみましょう！