大阪の勝尾寺でのユニークなイベント「Mini mi~no」
2025年8月、万博開催中の大阪・箕面市に位置する勝尾寺で、特別なイベントが行われます。それは、子どもたちが主体となって運営する架空の都市、「こどもの都市 Mini mi~no」です。このイベントは、8月16日(土)・17日(日)の2日間にわたって開催され、全国や世界から約500人の“こども市民”が集結します。特に「こどものまち MiniCity EXPO2025」として位置づけられるこの催しでは、「第3回世界こども地域合衆国サミット」そして「第15回こどものまち全国大会」が同時に開催されます。
勝尾寺が子どもたちの国に!?
勝尾寺は80万坪もの広大な境内を誇る歴史あるお寺で、その静謐で厳かな空間が大人たちだけでなく、子どもたちの学びと成長にも寄与する場所となります。この2日間限りの特別空間が、子どもたちが運営するさまざまな施設—ハローワーク、銀行、ゲーム店、飲食店など—で埋め尽くされる情景は、非日常の体験を如実に映し出します。子どもたちが職業体験を通じて学び、意見を出し合い、未来の社会に思いを馳せる姿は、きっと観る人の心に残ることでしょう。
リアルな社会体験を通じて
「Mini mi~no」の市長は小学5年生の平山千里さん。彼女は「みんなの意見をちゃんと聞いて、ひとりひとりが大切にされる街をつくりたい」と語ります。市民登録をした子どもたちは、ハローワークで仕事を探し、独自の仮想通貨「み〜の」を稼ぎ、得たお金から税金を納め、その使い道を議論するなど、社会の仕組みをダイレクトに体験します。子どもたちの真剣な表情や時に見せる葛藤、閃きが視聴者の心を打ち、情緒あふれる映像が想起されます。
全国から集う仲間たち
また、今年のイベントでは全国と世界からの仲間たちが集まるのも見どころ。子どもたちが自分の「好き」や「想い」を形にする「Butterfly Challenge」では、AIを駆使した起業家が登場し、自身の地域の取り組みを評価・発表します。多様な価値観や経験を交換し合うことで、互いに成長する姿が期待されます。このような機会は、教育や未来をテーマにしたニュース企画につながるかもしれません。
グローバルな視点を持つ子どもたち
さらに、ウクライナ出身の副市長、ザホロドニー・ダニエル氏は、異なる文化間の理解を深め、架け橋となることの重要性を説きます。彼のように国際的に活動する子どもたちから学ぶことは、多様性を受け入れ、共に創り上げる社会の未来を視野に入れる貴重な一歩となります。世界が交わるボードには、参加者が自分自身を表現し、共感を生む交流が展開されることでしょう。
まとめ
「こどもの都市 Mini mi~no」は、ただのイベントではなく、子どもたちが未来について考え、議論し、共同で作り上げる貴重な体験です。8月中旬、大阪の勝尾寺で彼らの手によってどのような未来の街が築かれるのか、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。子どもたちの純粋な意見や行動が、私たち大人にも豊かな気づきをもたらしてくれることでしょう。