マンダムの輝かしい受賞歴
株式会社マンダムが、2025年12月8日から10日にかけて開催された「第3回日本化粧品技術者会(SCCJ)学術大会」において、最優秀ポスター発表賞を受賞しました。この大会は化粧品業界の技術者や研究者が一堂に会し、最新の研究成果を発表し合う場であり、今回の受賞はその中でも特に評価された成果を示しています。
受賞の背景と研究の概要
マンダムと大阪大学大学院薬学研究科との共同研究によるこの研究は、皮膚炎症時における一次繊毛の形成シグナルの解析に関するものでした。受賞者である中奥絢音さんは、スキンケア研究所でクレンズケア製品開発を手掛けている研究者です。
彼女の発表テーマは「皮膚炎症時における、一次繊毛の形成シグナル解析」であり、化粧品科学の新たな可能性を切り開く研究として注目されています。
この研究では、ヒト初代免疫細胞の中にある「一次繊毛」と呼ばれる細胞小器官の存在が明らかにされ、その重要性が示されました。一次繊毛は細胞の表面に生じる小さな突起で、細胞のシグナル伝達に重要な役割を果たすことが知られています。研究では、ウリ科植物に含まれる成分「ククルビタシンⅡa」が一次繊毛の形成を抑制することが確認されました。
新たな発見の意義
特筆すべきは、ククルビタシンⅡaはリン酸化タンパク質であるERK(細胞外シグナル調節キナーゼ)の不活性化を引き起こし、この結果、皮膚のバリア機能が正常化し得るという点です。この知見は、今後の抗炎症剤や皮膚疾患の治療薬の開発に寄与する可能性があります。
研究チームは、大阪大学の鳥山真奈美特任准教授、東京大学医科学研究所の石井健教授、名古屋市立大学の森田明理教授など、優れた専門家たちとの共同で成果を上げました。これにより、マンダムの持つ研究開発力がさらに強化され、新しいスキンケアプロダクトの開発に繋がることが期待されています。
マンダムの今後の展望
マンダムは、化粧品業界のリーダーとして、今後も革新的な研究を続け、消費者にとって本当に役立つ製品を開発していく方針です。今回の受賞を機に、より一層の研究深化が期待され、ますますの活躍が注目されることでしょう。
この受賞は、マンダムの今後の研究に対する信頼と期待を象徴するものであり、化粧品のみならず広範な分野への応用が期待されます。