AI技術が進化させるスポーツ指導、京都の高校に初導入
株式会社TAFDATAが開発したAI×スポーツSaaSプラットフォーム『TennisLabo』が、経済産業省の支援を受けて同志社国際高等学校での導入が決まりました。この取り組みは国内初の試みであり、学校教育現場へのAIの導入が進む中、特に注目が集まっています。
TennisLaboとは
『TennisLabo』は、AI技術を活用したスポーツデータ解析プラットフォームです。試合や練習の映像をAIが自動解析し、ショットの種類、速度、重心比率、スコアなどを可視化します。これにより、指導者や生徒は客観的なデータに基づいて指導や練習を行うことができ、練習メニューの最適化や弱点克服のポイントを明確にします。動画管理やレポート機能が標準搭載されているため、教員と生徒の生産性が向上し、目標設定や振り返りも効率的に進められます。
導入先の同志社国際高等学校
同志社国際高等学校は、京都府京田辺市に位置し、高い評価を受けている学校です。調査学習を重視し、生徒が主体的に学ぶ環境を提供している同校では、『TennisLabo』の活用により、体育の授業や部活動を通じたより一層の探究活動が期待されます。
校長のコメント
同校の校長である西田喜久夫氏は、この新たな取り組みに対し「AI技術を活用することで、教師の負担を軽減しつつ、生徒一人一人の成長を促したい」とコメントしました。さらには、部活動で得た学びを授業に活かすことも目指しています。
テニス部における活用
テニス部の顧問であり、保健体育科の教諭でもある栗林美紀氏は、『TennisLabo』の導入により指導力の向上を狙っています。彼女は「初心者から全国レベルの選手まで在籍しているテニス部では、生徒同士の学び合いが重要です。この環境を整えることで全体のレベルを上げていく」と期待を寄せています。
今後の展望
TAFDATAの代表取締役、山田将大氏は、同志社国際高等学校の協力に感謝しつつ、「今回の実証を基に全国の学校やスポーツクラブへの展開を加速させたい」との意気込みを語りました。AIのデータドリブンな指導方法を広めることで、教育現場のDX化とスポーツ科学の融合を進めていく方針です。
企業情報
TAFDATA株式会社は2022年に設立され、大阪府に本社を構えています。「AI・IoT技術を活用したスポーツデータ解析プラットフォーム」の提供を通じて、スポーツ指導の新たな可能性を切り開こうとしています。さらに、同志社国際高等学校は自由主義・国際主義・キリスト教主義を基盤に、学生たちの国際的な感覚を育む教育方針を掲げています。公式サイトも公開しており、取り組み内容が詳しく紹介されています。
この新たな試みは、今後のスポーツ教育にどのような影響を与えるのか、非常に楽しみです。