岡山大学がプロジェクトマネジメント基礎研修Day2を成功裏に開催
2025年12月5日、国立大学法人岡山大学が実施した「プロジェクトマネジメント基礎研修」の第2回目が津島キャンパスで開催されました。この研修は、大学経営を支える人材を育成するため、プロジェクトマネジメントの基礎を学ぶことを目的としています。今回の研修には、各部局からの副部局長や事務職員、技術職員などが参加し、思い思いに学ぶ場となりました。
研修の意義と目的
この研修は、世界的に名高いプロジェクトマネジメント協会(PMI)日本支部と連携して行われています。国際的な標準が設けられる中で、大学の教育、研究、技術、事務に関するノウハウを融合し、大学経営に特化した人材を育成することが期待されています。PMI日本支部から講師が招聘され、受講者は実践的なスキルを身につける機会が与えられました。
講義とグループワーク
研修は、講義とグループワークを組み合わせて構成されており、受講者はプロジェクトのスケジュール管理手法「マスタースケジュール」などを学びました。参加者は3人1組に分かれ、「岡山大学Vision シンポジウム」を題材にマスタースケジュールを作成するグループワークを行いました。
次のセッションでは、マスタースケジュールをより詳細に分解する手法として「WBS(ワークブレークダウンストラクチャー)」を学び、さらにステークホルダー・マネジメントの重要性についても講義されました。すべてのセッションの締めくくりに、各グループの代表者が学びや気づきを発表し、意見交換の場となりました。
発表者たちの気づき
学びの共有では、参加者がさまざまな意見や発見を披露しました。「スケジュールやタスクの管理がプロジェクトの成功には不可欠であることを認識できた」という意見や「異なる業務を行う教職員と協力することで、多角的な視点を持つことができた」といったフィードバックがありました。こうした意見は、今後のプロジェクトマネジメントにおける新たな課題解決の視点を提供したことが伺えます。
全学的な連携を目指して
岡山大学は、今回の研修を通じて教職員のスキルアップを図り、地域中核・特色ある研究大学としての運営に関与することを目指しています。那須保友学長は、「密な議論の機会を持つことで、お互いの理解が深まったことは有意義であった」と述べており、今後も研修を続ける意義を強調しています。
期待と今後の展望
岡山大学では、今回のプロジェクトマネジメント基礎研修が「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の一環であることも明らかにし、今後も継続して取り組んでいく方針です。参加者を通じて得られた知見やスキルは、大学内だけでなく地域全体の発展にも寄与するでしょう。
このような貴重な機会を通じて、岡山大学はさらなる成長を目指し、地域社会に対する貢献を続けていきます。研修参加者は、この挑戦を通じて、新たなスキルと知識を身につけ、未来の大学経営を支える力となることが期待されています。