大阪・生野区で地域共生を目指す「輪母ネットワーク」の歩み
2023年3月5日、認定NPO法人に昇格した「NPO法人輪母ネットワーク」は、大阪市生野区で20年以上にわたり、障害児・者とその家族の支援活動を続けてきました。これからの活動の中心に据えるのは、「対等なつながり」です。私たちがどのようにこの道を歩んできたのか、そして今後どのような方向へ進んでいくのかをご紹介します。
1. 輪母ネットワークの歩み:地域での共生を目指して
輪母ネットワークは2006年に設立されました。当初から目指していたのは、「地域で共に生きる」という理念です。発達障害や知的障害、精神障害、重度心身障害など、様々な障害を持つ子どもとその家族を支えるために、地域の人々が共に手を取り合い、助け合う関係を築いてきました。支援を受けるだけではなく、自らの力で地域社会に貢献することが私たちの使命です。
2. コロナ禍を乗り越えた「わははハウス」の設立
2020年、新型コロナウイルス感染症の影響で多くの人々が孤立してしまった中、私たちは独自のコミュニティハウス「わははハウス」を設立しました。この場所は、家族が集まり、交流できるスペースとして重要な役割を果たしています。単なる一時的な活動として終わることなく、地域に深く根ざした居場所とするために、2022年に法人化に踏み切りました。その結果、法人化から4期目で認定NPO法人となり、さらなる活動の透明性と市民からの支持を得ることができました。
3. 「完全非営利・寄付型」運営の特徴
輪母ネットワークの特長の一つは、行政からの受託事業を持たないことです。この運営スタイルにより、私たちは障害児者やその家族を対等な存在として捉え、上下関係を作らずに支え合う関係を保っています。このような「ピア」としての姿勢は、地域のコミュニケーションハブとして多様なつながりを築くことにも繋がっています。私たちは、制度の隙間にいる家族たちの声をしっかりと聞き、地域社会に橋渡しする役割を果たしています。
4. 認定NPO法人としての未来像
認定NPO法人になることで、寄付を受ける際の税制上の優遇措置を受けることが可能となり、支援を広げる基盤が整いました。「ここに来てよかった」と言われる居場所を作るために、地域との連携や多様なリソースを活用し、これからも活動を続けていきます。私たちの目指す先には、障害のあるなしにかかわらず、家族が笑顔で暮らせる地域社会があります。
5. 自立した共生を目指して
私たちが目指しているのは、「依存」ではなく「自立した共生」です。20年の間に直面した数々の課題と葛藤を経て、現在の「対等」であることの重要性を強く認識しています。障害児を育てる家庭が直面する重圧を理解しながら、私たちはあえて「答え」を出さず、共に考え、学び合う関係を続けます。そのために、今後も自らの運営スタイルを貫いていく所存です。
6. 新たな寄付キャンペーンの展開
2026年4月から、認定NPO法人となったことを記念して新たな寄付キャンペーンを行う予定です。詳細については公式ウェブサイトで随時お知らせいたしますので、ぜひご注目ください。
私たち「認定NPO法人輪母ネットワーク」は、これからも地域と共に歩み、障害がある方々が尊厳と笑顔をもって生活できる社会を目指していきます。目指す先には、誰もが「ここに来てよかった」と思える場所が待っています。