2025年に大阪・新歌舞伎座で上演される『かたき同志』
2025年の秋、大阪の新歌舞伎座にて、名作舞台『かたき同志』が再演されることが決まりました。この作品は、橋田壽賀子による脚本と石井ふく子の演出による、まさに黄金コンビの創り出した傑作舞台です。
独特な母親同士の闘争劇
『かたき同志』は1985年に初演されて以来、多くの再演を重ね、その都度観客を魅了してきました。この舞台は、江戸下町を舞台に、母親たちの情熱と葛藤を描く感動の喜劇です。物語の中心には、飲み屋の女将・かめ(藤山直美)と、呉服屋の女主人・お鶴(高島礼子)の二人がいます。
かめは一人息子の清太郎に対して深い愛情を持ち、彼が医者になることを願っています。しかしある日、清太郎が飲み屋を継ぐと宣言したことから、母子の関係にひと波乱が巻き起こります。一方、お鶴は一人娘のお袖の将来を心配し、彼女が自分の思い描く理想の婿を見つけることを望んでいますが、お袖の心の中には清太郎がいることを知り、衝突が始まります。
期待の共演と新たな化学反応
前回の公演でもかめ役を演じた藤山直美が再びその役を演じる一方で、今回は新たに高島礼子がお鶴役に挑みます。二人の初共演ということで、新しい化学反応が生まれることが期待されています。石井ふく子演出のもと、どのように二人が互いにぶつかり合い、また理解し合う姿が描かれるのか、非常に楽しみです。
親子の愛情と笑いを中心に
この舞台には、親子の間に潜む感情の機微や時に笑いを誘うセリフが満載です。観客は、物語を通じて、親の愛情や家族の絆の大切さを再確認することでしょう。橋田壽賀子氏の作品だけに、深みのあるストーリーと豊かなキャラクターたちが、観客の心に響くこと間違いありません。
公演詳細
- - 公演名: 石井ふく子 白寿記念公演『かたき同志』
- - 期間: 2025年8月30日(土)〜9月21日(日)
- - 料金: 1階席 13,000円、2階席 7,000円、3階席 3,500円、特別席 14,000円
- - 会場: 新歌舞伎座
- - 一般発売: 2025年6月23日(月)10:00〜
この機会をお見逃しなく、ぜひ新歌舞伎座での母たちの熱いバトルと感動の物語に触れてみてください。