MIYACHIが語る新曲『HERO』の真実と日本ヒップホップへの影響

MIYACHIが新曲『HERO』で語るヒップホップの真実

日本とアメリカをつなぐ革新的ラッパー、MIYACHI（ミヤチ）が新曲『HERO』をリリースし、日本のヒップホップシーンに衝撃を与えています。米ヒップホップレーベルMass Appealからのリリースで、彼は初の日本人アーティストとしてこの名門レーベルに名前を刻むこととなりました。

日本のラップシーンに向けたメッセージ

新曲『HERO』は、平和な環境で育ちながら、偽りのギャングスタ像を演じる日本のラッパーたちに真っ向から異議を唱える作品です。MIYACHIは、自身の過去の経験をもとに、彼らの生き様を美化することを拒み、「お前らのクルーもリリックもファッションもウソだ」という言葉で、その姿がライフスタイルやリリックに与える影響を痛烈に批判します。

彼はニューヨークで生まれ育ち、友人たちが刑務所に行ったり、命を落とした宴の側面を知る中で、リアルな体験から生まれた音楽が大切だと信じます。そのため、偽の「タフガイ」作りをするラッパーたちへの強いメッセージが込められています。

グローバルな存在感

MIYACHIは、YouTubeシリーズ『KONBINI CONFESSIONS』に出演し、サラリーマンキャラクターとしても注目を浴びています。東西文化を融合させた彼の高エネルギーなパフォーマンスは、多くのファンを魅了しています。高校の友人や、ニューヨークの生活から得たコンテンツを通じて、独自の視点を提供しています。

また彼は、今年春に香港で行われたBoiler Room香港のステージに出演し、圧倒的な盛り上がりを見せました。このイベントでは、MIYACHIがグローバルヒップホップの文化的な架け橋としての役割を果たしたことを証明しています。

彼自身も「HERO」は日本のヒップホップシーンにリアルを取り戻すためのメッセージであり、曲を通じて真実を追求すると語ります。「これは始まりに過ぎない」と彼の挑戦は続きます。

MIYACHIの歩み

MIYACHIは1993年にニューヨークで生まれました。育った街はハーレムということもあり、彼はストリートのリアルな側面を体験しながら成長しました。そして東京の文化も取り入れ、ビリンガルのリリックを生かした音楽スタイルを確立していきました。音楽キャリアは2017年のシングル「K.M.」からスタートし、2019年のデビューアルバム『WAKARIMASEN』では、日本のヒップホップシーンに強烈な印象を残しました。

彼の音楽はブームバップやトラップ、さらには日本の和の要素を組み合わせることで、多様性に富んでいます。これからも彼の活動がどう展開されるのか、多くのファンが期待を寄せています。