新コスモス電機の新たな挑戦
新コスモス電機株式会社は、東京港区赤坂の地域熱供給プラントに水素ガス検知器を導入しました。この取り組みは、『世界中のガス事故をなくす』というビジョンのもと、ガスの安全性向上を目指すものです。
赤坂熱供給株式会社とは
赤坂熱供給株式会社は、TBS放送センターを始めとした赤坂5丁目エリアのビル群にエネルギーを供給しています。地域の住民やビジネスに冷水、蒸気、電力を安定的に供給する重要な役割を担っています。
水素を活用したエネルギー供給
このプラントは、山梨県で製造されたグリーン水素を活用し、環境負荷の低減を図るために燃料の一部を都市ガスから水素に置き換えています。この取り組みにより、熱供給に伴うCO2排出を大幅に削減することが期待されています。2026年1月には本格的なグリーン水素の供給が始まる予定です。
新コスモス電機製の水素ガス検知器の導入
赤坂熱供給プラントが水素設備を導入する際、新コスモス電機製のガス検知器が採用されました。具体的には、水素ガス検知部「PD-14」が30台、さらに15点式のガス検知警報器「UV-810」が2台設置されています。また、冷媒ガスの検知用にも「PD-14」が用いられたことで、プラント内での安全性が一層強化されています。
優れた水素検知技術
新コスモス電機は、約40年前から水素の高感度な検知技術の研究に力を入れてきました。全国に設置されている水素ステーションの約80%には、同社の優れたガス警報器が使用されています。これにより、安全で持続可能な水素社会の実現に貢献しています。
独自のガスセンサ技術
新コスモス電機が開発した『熱線型半導体式センサ』は、水素ガスを高精度に検知できる特長を持っています。このセンサを利用することで、法律で定められた低濃度の水素ガス(1,000ppm以下)も正確に感知できるのです。これにより、プラントの安全性向上に寄与しています。
会社概要と未来への展望
新コスモス電機は、1964年に世界初の家庭用ガス警報器を開発し、以来その技術を進化させてきました。現在、家庭用から産業用まで幅広い製品を展開しており、国内外でのシェアを拓展しています。今後も新しい安全技術の開発を進め、より安全な社会を目指す挑戦を続けるでしょう。
会社情報
水素エネルギーの活用が進む中、新コスモス電機の取り組みは、持続可能な未来を築く上で非常に重要な役割を果たしています。