コロワイド、給食業界初の認証を取得
2023年、株式会社コロワイドが傘下のハートフルダイニングにより、給食業界において初めて「JFSマルチサイト」規格の認証を獲得しました。この認証は、フードサービス業者の食品安全を確保するための重要なステップとなります。
JFSマルチサイト規格とは?
JFSマルチサイト規格は、食品衛生法に基づき、HACCP(危害分析重要管理点)やGMP(適正製造規範)を組み合わせたものであり、多店舗を運営するフードサービス業者向けに設計されています。この規格を適用することで、店舗ごとの食品安全管理が標準化されると同時に、全体の安全基準が引き上げられることが期待されています。
この認証により、ハートフルダイニングは、4つの温かい食事を毎日提供することで知られる業界において、より安全で信頼性の高いサービスを実現しています。
認証取得に至る道のり
ハートフルダイニングがこの認証を取得するにあたり、基本となったのが以下の3つの要件です。
1.
HACCP:原料の受入れから調理、提供に至るまでの全工程を管理し、潜在的な危害を特定し、対策を立てることが求められます。
2.
GMP:調理過程における一般的な衛生管理が条件となっており、従業員の健康管理や施設の維持も含まれます。
3.
FSM:HACCPとGMPを効率的に実施するためのシステム的な管理が望まれます。経営者による食品安全方針の明確化、原材料管理、アレルゲンの取り扱いに関する基準も設定されています。
変化する食品安全管理
JFSマルチサイト規格の認証取得により、ハートフルダイニングは食品安全管理の手順を明確化し、調理工程が一層可視化されることが期待されています。従業員の意識も向上し、各店舗での食品安全水準が均一化されることで、消費者にとっての安心感が高まります。
社長のコメント
ハートフルダイニングの代表取締役社長、栢森洋平氏は「食品安全の確保はお客様の健康を守るだけでなく、企業の信頼性と持続可能性にも直結する」と強調し、今回の認証取得を「スタート」に位置付けています。継続的なPDCAサイクルの実践を通じて、さらなる安全を追求し、顧客や取引先に対する信頼を築いていく所存です。
企業の持続可能性へ向けて
コロワイドグループは、持続可能な社会の実現に向け、サステナビリティ経営を強化しています。食品安全の向上を通じ、社会全体に貢献する姿勢が感じられます。今後も、支援者と共に、食品業界における新しい基準を引き続き目指していくことでしょう。
会社概要
コロワイドグループは、飲食店チェーン「牛角」、「かっぱ寿司」、「ステーキ宮」など、国内外に約2,600店舗を展開しています。給食業界の成長を背景に、さらなる市場拡大を目指しています。ハートフルダイニングは、企業や大学向けの産業給食、病院・介護施設向けの受託給食事業に特化しており、質の高い料理提供が強みです。