株式会社アミューズワンセルフ、豊田通商との協業を発表
大阪市北区に本社を構える株式会社アミューズワンセルフは、名古屋市の豊田通商からの出資を受け、この度新たなドローンソリューションの展開を進めることを発表しました。この協業によって、再生可能エネルギー、防災・減災、インフラ保守、ブルーカーボンといった多岐にわたる分野での技術の活用が期待されています。
豊田通商とそのドローン事業
豊田通商は2021年に子会社「そらいいな」を立ち上げ、ドローン事業に力を入れています。特に長崎県五島列島では、少子高齢化の影響を受けた地域の物流問題を解決するため、全自動飛行が可能なドローンを使った医療品の長距離配送を実施。これにより、2,500回を超える飛行と25万kmを超える移動距離といった驚異的な実績を達成しました。このような取り組みは、日本国内でのドローン技術の先進性を示しています。
アミューズワンセルフの独自の技術
一方、アミューズワンセルフは2011年に設立され、ドローン搭載用のレーザースキャナの開発で優れた実績を誇ります。特に、2014年の御嶽山噴火時には、自社のドローンを迅速に現地投入し、過酷な環境下で情報収集を行いました。その後も、国家戦略特区の物流実証実験やG7高松通信会議での技術アピールなど、様々な場面でドローン技術の価値を証明しています。
さらに、国土交通省主催のプロジェクトでは、陸上・水中レーザー技術の開発にも力を入れ、その成果を評価されています。2023年には、国土交通省のNETISにおいて推奨技術に正式に選ばれ、高い安全性と公共利用実績が評価されました。
今後の展開
新たな協業を通じ、アミューズワンセルフと豊田通商は地域創生やインフラ管理といった分野まで活動を拡大する方針です。これにより、顧客はドローンや各種センサーの取扱いに関する技術的な負担を軽減し、本業に集中できる環境が整います。
具体的な取り組みとしては、地方創生に向けた地域連携や再生可能エネルギー分野のオペレーション&メンテナンス(O&M)技術の応用、送電施設の点検や監視、さらには防災分野における早期警戒システムの構築などが挙げられます。特に近年注目されるブルーカーボンに関連した海洋環境のモニタリングにも携わり、持続可能な社会の実現に向けて全力を尽くす姿勢が強調されています。
展示会情報
アミューズワンセルフは、2025年6月18日から21日にかけて開催される「第7回 国際建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2025)」に参加し、今回の協業に基づく具体的な導入事例や技術のプレゼンテーションを行います。当社のブースでは、ドローンの実機や協業の意義についても詳しく案内される予定です。
ぜひ多くの方々にお越しいただき、アミューズワンセルフと豊田通商の取り組みを直接ご覧いただければと思います。これからも両社の進展に注目です。