愛おしい紙の魅力を探る!中庄とLUXEが手がけた新ブランドの全貌
1700年代から続く伝統を誇る中庄株式会社が、現代の紙の魅力を再発見するために新たなブランド『「愛おしい」をつくる紙屋中庄さん』を立ち上げました。その目的は、時間と共に変わっていく紙の需要に応えることにあります。今回は、この新ブランドの全貌と、それを支える大阪のクリエイティブチーム『LUXE(ラックス)』の取り組みを紹介します。
創業240年の歴史を持つ中庄の挑戦
中庄株式会社は1783年に創業し、長い間日本橋で商いを続けてきました。しかし、デジタル化が進む現代において、紙の需要は減少しており、同社はその変化に対応するため、新たなビジネスモデルを模索しています。『「愛おしい」をつくる紙屋中庄さん』というブランドを立ち上げ、紙の魅力を直接お客様に伝える新たな試みを始めました。
世界の紙のノートづくりワークショップ
特に注目すべきは、全国各地で開催される「世界の紙のノートづくり」というワークショップです。このワークショップでは、参加者が好みの紙を選び、リング製本したオリジナルノートを作成できます。テーマは「まるで世界中を旅するように自分のお気に入りを見つけに行こう」。これは、参加者に自分自身の感性を大切にしながら、様々な国の紙を体験してもらうことを目的としています。
LUXEのクリエイティブなコラボレーション
この新ブランドは、特殊印刷加工を手がける太成二葉産業株式会社のクリエイティブチーム『LUXE(ラックス)』とのコラボレーションによって生まれました。LUXEは、独自の視点でデザインされたオリジナルデザインペーパーを12種類制作し、参加者の自由な発想を引き出しています。
使用する紙自体も、不要になった倉庫の紙や廃番となった紙を活用することで、新しい価値を提供しています。紙の新しい使い方を提案することで、参加者が楽しむだけでなく、環境にも配慮した取り組みとなっています。
日本ホビーショーでの初披露
このプロジェクトの一環として、2025年4月17日から19日にかけて東京ビッグサイトで開催される「第49回日本ホビーショー」にて初めてオリジナルデザインペーパーが披露される予定です。ブースでは様々な国の紙や百種類以上の本文用紙に直接触れていただける機会も用意されており、紙の魅力を再発見してもらうことができます。
まとめ
新ブランド『「愛おしい」をつくる紙屋中庄さん』は、私たちに“紙”という素材の持つ多様性と可能性を再認識させてくれる存在です。自由な発想を育むために、従来の枠にとらわれない紙の使い方を提案し続けています。皆さんも、ぜひこの機会に中庄とLUXEの取り組みに触れて、自分自身の「愛おしい」を作り上げてみてはいかがでしょうか。