暗号資産投資に関する期待と不安
2025年6月、株式会社フォーイットが運営するWeb3メディア「Mediverse」が実施した『暗号資産(仮想通貨)投資に関するアンケート』の結果についてご紹介します。この調査は、全国20歳以上の男女500人を対象にしたもので、暗号資産に対する期待や不安がどのように分かれているのかを探るものです。
調査背景
2025年5月22日、ビットコインが約11万ドルの史上最高値を記録し、機関投資家の参入や各国政府の戦略的な保有政策に注目が集まる一方で、ドバイの大手取引所「Bybit」がサイバー攻撃を受けるなど、暗号資産業界のセキュリティ面への懸念も強まっています。こうした背景を踏まえ、興味と不安に関する調査が行われました。
調査結果概要
調査の結果、暗号資産への投資意欲は23.6%と、おおよそ4人に1人が前向きであることが分かりました。しかし、男女別に見ると、男性のほうが女性よりもはるかに高い投資意欲を示しています。特に50代男性では34%に対し、女性はわずか6%という結果が出ています。
世帯年収別では、年収1,000万円以上の層では41.4%が暗号資産に興味を示す一方、年収300万円未満の層は16.7%にとどまり、約2.5倍の差が見られました。
投資への関心度
投資に対する関心を尋ねたところ、66.4%が「興味のあるものはない」と答え、多くの人が積極的な興味を抱いていない実情が浮き彫りに。興味がある点としては「将来的に価値が上がる可能性がある」が19.8%、続いて「栄典度の高いビットコインに興味がある」が10.4%と続きました。
男女別に見ると、女性の75.6%が「興味のあるものはない」と回答し、男性は57.2%となっており、やはり男性のほうが投資への関心が高いことが明らかです。
投資の懸念点
次に投資への不安点について尋ねたところ、「金銭的損失のリスク」が最も多く、過半数を占めました。「詐欺・ハッキングなどのセキュリティ面」や「信頼できる情報源がない」との懸念も多いことが分かります。特に女性では金銭的損失のリスクを不安視している人が多く、6割以上がこの問題を指摘しています。
まとめ
この調査結果から、暗号資産投資に対する期待と不安は、性別や年代、世帯年収によって顕著に異なることがわかります。男性や若年層、高所得層ほど、将来的な価値への期待が高い一方で、金銭的損失の懸念は全体に共通する懸念として見られます。
暗号資産の投資環境を整えるためには、信頼できる情報の提供や安全性の高い取引環境が必要不可欠です。これにより、興味を持ちながらも踏み出せない人々への合理的な後押しが可能になり、市場の活性化につながるでしょう。
Web3メディア『Mediverse』は、今後も暗号資産に関する最新情報を発信し続けます。興味のある方はぜひご覧ください。