子どもたちが夢中!谷口智則さんのライブペインティング体験
奈良県生駒郡斑鳩町に位置するレイモンド斑鳩こども園で、絵本作家の谷口智則さんによるライブペインティングイベントが11月19日(水)に開催されました。この日は、谷口さんが描く愛らしい動物たちや、季節感いっぱいのサンタクロースに、子どもたちの目は釘付け。彼らの想像力が花開く素敵な時間が展開されました。
開催の背景
レイモンド斑鳩こども園を運営する社会福祉法人檸檬会では、子どもたちの豊かな感性を育むためにさまざまな体験を重視しています。乳幼児期からのアート教育に力を入れる中、今回のイベントは、絵本を手掛ける作家の想いや表現に直接触れることで、子どもたちの心を広げたいという園長の意向から企画されました。
イベント当日は、近隣のレイモンドヒルズ保育園やレイモンド平群こども園からも参加した5歳児クラスの子どもたちが集まり、地域の未就学児親子にも招待を行ったため、園内は賑やかな雰囲気に包まれました。
イベントの進行
まず、谷口さんが自身の絵本を読み聞かせる時間から始まりました。挿絵やストーリーに耳を傾け、子どもたちの目はキラキラと輝き、一ページ一ページの物語に引き込まれていきます。
その後に待っていたのが、子どもたちの心を更に掴むライブペインティング。大きな真っ白キャンバスに、子どもたちのリクエストで描かれた動物が次々と現れ、輪郭を描き終えた後は、谷口さんが6色の絵の具を使って色を重ねていきます。この過程を見守る子どもたちは、色が混ざり新しい色になる瞬間や、絵が形を成していく光景に夢中になっていました。
絵が完成した瞬間には、思わず「わぁ!」と感嘆の声が上がるほど。まさに生きた芸術が目の前で展開されていたのです。
質問タイムとその後
ライブペインティングの後は、子どもたちからの質問タイムも設けられました。「サルさんの頭にバナナが乗っているのはどうして?」や、「一番好きな動物は何ですか?」といった可愛らしい質問が次々と飛び出し、谷口さんはそれぞれ丁寧に応えてくれました。「絵を描くのも本を読むのも好きだったから、両方が楽しめる絵本作家になった」というお話には、子どもたちも真剣に耳を傾けていました。
完成した絵は、レイモンド斑鳩こども園の大切な宝物として展示されているそうです。さらに、後日、子どもたちが谷口さんの絵本世界に触発されて、サンタクロースの家づくりに夢中になっている様子も伝わってきました。アートを通じて心を育てる、素晴らしいイベントとなりました。これからも、子どもたちが色や形、ストーリーに触れる機会が増えることを期待したいです。
谷口智則さんについて
谷口智則さんは、2004年に『サルくんとお月さま』で絵本作家デビューを果たし、代表作には『100にんのサンタクロース』があります。彼の作品は、様々な動物たちやサンタクロースの魅力あふれるキャラクターを通じて、「言葉が通じなくても想いや感動が伝わる絵本」を目指しているのが特徴です。また、国内外で展覧会やワークショップを行い、幅広く活躍されています。
最後に
子どもたちにとって、一生の思い出に残るこのような体験が今後も増えていくことを願っています。絵本作家の谷口智則さんのような方々が、未来のアーティストやクリエイターを育てていく大切な存在であることを再認識しました。私たちも子どもたちの成長を見守り、サポートしていきたいと思います。