大阪・リーガロイヤルホテルで進化する生理用品のサポート体制
大阪市北区に位置する「リーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェット コレクション」は、2025年6月23日より従業員スペースに生理用品常備サービス「OiTr」を導入しました。この画期的な取り組みは、女性スタッフの安心して働ける環境づくりを推進するものです。
OiTrとは?
オイテル株式会社が運営する「OiTr(オイテル)」は、日本初の生理用ナプキンを無料で提供するサービスで、商業施設や交通機関、公共施設、オフィスなど、全国の女性専用トイレに設置されています。このサービスは、女性が生理用品を必要とする際、気軽にアクセスできることを目的としています。
オイテルでは、専用アプリを通じて2時間ごとにナプキンを受け取ることができ、ユーザー登録をすることで最大7枚を25日間まで無料で利用できます。2025年7月時点で、全国29都道府県に311施設で3,491台のOiTrが設置されています。
働く女性を支える環境づくり
リーガロイヤルホテル大阪の総支配人、中川智子さんは、働く女性スタッフの視点から環境改善に取り組む社内チームの一員として、OiTr導入の背景を語ります。「多くの女性スタッフが働くホテルでは、長時間労働がよくあります。生理用品が必要になると、トイレやロッカーまで行くのは大変で、心理的な負担もありました」と彼女は語ります。
このような環境の中で、OiTrが女性用トイレの個室内に生理用品を常備することで、スタッフは急な必要時にも気兼ねなく利用できるようになり、業務への集中度が増すとともに、ストレスも軽減されるでしょう。実際に中川さんは「OiTrの導入により、女性が安心して働ける職場環境が整い、スタッフのやりがいも向上することを期待しています」と述べています。
日本の生理用品に関する社会問題
日本の生理用品に関する意識には、国や行政だけでは解決できない問題が多く存在します。生理の貧困という言葉で表されるように、経済的な理由から生理用品を買えない階層や、トイレが清潔でないなどの問題は根深いものがあります。オイテルは、こうした問題を解決するために生まれたソーシャルビジネスの一環として、「OiTr」を展開しています。
生理にともなう負担は、経済的な問題だけでなく、心や体の健康にも影響を与えています。生理用品の入手が難しい場合、女性は日常生活において心身ともにストレスを抱えることになります。そこで「OiTr」は、女性特有の健康課題に直面するすべての人が当たり前に快適に過ごせる社会の実現を目指しているのです。
OiTr導入後の期待
このような背景から、オイテル株式会社は、今後も全国でのOiTr設置を進め、生理用品が必要な全ての女性に手の届くところに提供できる仕組みを強化していく予定です。合同会社リーガロイヤルホテルと連携することで、大阪に貢献し、人々が健やかに過ごせる社会作りに寄与していくでしょう。
まとめ
女性がより安心して働くことができる環境を整えるために、リーガロイヤルホテル大阪が実施するOiTrの導入は、ホテル業界だけでなく、さまざまな業種においても模範となるべき取り組みです。今後もオイテルの取り組みに注目し、さらなる進展に期待したいと思います。