自宅でキャンプ気分を味わう、理想の庭づくりのご紹介
日々の喧騒を離れ、自然と触れ合いながらリラックスできる空間を求める方々にとって、自宅でキャンプや焚き火を楽しむことができる住まいは、まさに夢のような存在です。今回は福岡県に構えたK様邸を特集し、実現した「自然と共に生きる暮らし」をご紹介します。手掛けたのは積水ハウス福岡支店のエクステリアデザイナー、山下幸二氏です。
自然が溶け込む家
K様夫妻は共働きで、幼いお子様を育てながら日々忙しく過ごしています。そんな中でも「家で本格的なキャンプをしたい」との願いがあり、山下デザイナーはそれに応えるべく、自然の中にいるかのような住環境をデザインしました。
まず、建物の配置は道路側から見えづらいように工夫され、プライバシーを守る形が取られています。また、門扉は設けず、自然な境界を創出。アプローチでは木々が両側に植えられ、まるで木のトンネルを通り抜けるかのような感覚を演出しています。これにより、まるで森の中に足を踏み入れる感覚が日常生活の中でも楽しめるようになっています。
自然素材を生かしたアプローチ
アプローチには、周囲の借景に調和する自然石を使用し、人工的な印象を避けたデザインが施されています。さらに、露天風呂とテントスペースを持つお庭は、まるでキャンプ場のような開放感とプライベート感を兼ね備えており、K様夫妻が自宅でリラックスできる空間が広がっています。
家族の時間を大切に
K様夫妻は、特にバーベキューの時間を大切にしています。庭の一角には周囲に馴染むファイヤーピットがあり、ここで焚火を囲んで過ごすことが夫妻のお気に入りのひとときです。K様は「準備も少なく済むのでとても便利。キャンプでは風呂がないところも多いですが、ここならすぐ入れるのが嬉しいです。」と楽しそうに語ります。
また、庭にはピザ窯も設置され、キャンプ場に行かなくても自宅での料理を楽しむことができます。自然の中での焚火の魅力に心を惹かれながら、安心して夜遅くまで楽しめるというのも大きな魅力です。
「五本の樹」計画の魅力
「五本の樹」計画に基づく庭づくりでは、日本の在来種を中心に約50種類の木々が植えられています。落葉広葉樹を取り入れることで、春の芽吹きや夏の緑、秋の紅葉、冬の静けさを感じられるよう工夫がされています。K様の奥様も「夕方、陽が差し込むと木陰が幻想的に映って、この空間はまるで別世界のようです。」と、四季の変化を楽しむ庭の美しさを語ってくれました。
リビングからの一体感
さらに、リビングと庭はフルフラットのタイルテラスで繋がり、視覚的にも一体感を持たせています。段差を少なくすることで、自然へ出たくなる動線を生み出し、日常から自然をより身近に感じられる環境が実現しました。
新たな家族の誕生
最近、この家に誕生したK様の息子、Dくんの成長を見守ることが新たな楽しみになっています。「自然の中で育ってほしい」という思いから、家族皆が楽しめる畑づくりも進められています。これにより、野菜の成長を見たり、家族で過ごす時間を大切にすることができます。
お客様との対話の大切さ
山下デザイナーは「お客様との対話が最も重要です。自然を感じられる庭づくりを通じて、家族の価値観を形にすることが私たちの使命です。」と語ります。生き物が集まる庭は、ただのスペースではなく、豊かな生活環境を提供する場所です。家族とともに過ごす時間が、何にも代えがたい宝物になることでしょう。
まとめ
K様邸のように、自宅でキャンプ気分を楽しめる庭づくりは、ただの住まいを超え、家族の新たなライフスタイルを築く一助となるものです。自然との繋がりや、四季の変化を感じることができる環境を整えることの大切さを、皆さんもぜひ体感してください。