障がいを超えて新たな音楽の可能性を探るコンサート
2024年7月6日(日)に開催される「
Special×ONE Concert」は、障がいのあるアーティストたちが独自の音楽を表現する特別なイベントです。このコンサートでは、病気や怪我、または先天的な障がいにより通常の演奏が難しいアーティストが集結し、制約の中から生まれる魅力的な音楽を披露します。
コンサートの概要
日時
- - 2024年7月6日(日) 13:30 開演(13:00 開場)
会場
- - 渋谷区文化総合センター大和田 6階 伝承ホール
チケット料金
- - 一般: 3,000円
- - 学生・障がい者・介助者: 2,000円
本イベントの主催は「
Onehand MUSIC Groove」。このコンサートは、障がいによる制約にとらわれず、アーティストたちが持つ独自の音楽性を存分に発揮する機会の場となります。
身体的制約を乗り越えた音楽の可能性
このコンサートでは、片腕のギタリストや、音楽を生きがいにしているアーティストの演奏を通じて、身体的なハンデがもたらす可能性や音楽性の豊かさを感じることができます。実際に、通常の楽器では演奏が難しい状況から、工夫された演奏法やアクセシブルな楽器の使用の重要性が理解できるでしょう。
「できることだけを並べた不完全な音楽」ではなく、そのシンプルな音の中に、アーティストの情熱や表現が凝縮されています。聴く人々の感受性に深く響く音楽は、演奏者自身の限界を超え、他の演奏者に新たな音楽の出発点を提供します。
Onehand MUSIC Grooveの設立背景
この活動の原点は、私たちの代表がピアニストとしての演奏が病気や怪我の後遺症で難しくなった経験にあります。彼はその時の挫折感に苦しんでいましたが、障がいを持っていても活動を続けるアーティストたちの存在に励まされました。彼らの姿に触発され、自分もまた特殊な方法で音楽を表現できると気づいたことが、この団体を成立させるきっかけとなったのです。
過去の活動
当団体は2022年に活動を開始して以来、2回のコンサートを成功させてきました。参加したアーティストたちの個性あふれる演奏は、観客の心を捉える感動的なものでした。多くのお客様から高評価をいただいており、その声を一部ご紹介します。
- - 「力強く、心に響く演奏でした。感動しました!」(50代女性)
- - 「アレンジや楽器の工夫が素晴らしかったです。」(50代男性)
- - 「障がいに関係なく、プロの演奏を楽しみました。」(40代男性)
また、私たちは「スライドリコーダー」という楽器を開発した佐賀県在住の大坪武廣氏と連携し、障がいのあるお子さんたちにも音楽を楽しんでもらう取り組みも行っています。この楽器は片手でも演奏が可能で、音楽を奏でる楽しさを広げています。
2025年3月には、障がい者向けの楽器開発をテーマにした国際カンファレンスにも参加し、私たちの活動を発信してきました。これにより、国内外の多彩な活動に触れることができ、自らの役割の重要性を再確認しました。
未来への展望
私たちの願いは、障がいを持つ人々に再び「音楽を奏でたい」という思いを届けることです。そのためには、どうすれば演奏可能になるのか、そして楽器の改良点を今後の活動に反映させていく必要があります。様々なアーティストや楽器製作者、研究者とのつながりを増やすことも目指しています。
このコンサートは、新たな演奏者や支援者との出会いが生まれる貴重な場として重要な役割を果たします。私たちは、これからも活動を通じて、障がいのある演奏者が自身の魅力を発揮できる場を提供し続けていきます。ぜひ、多くの方々にこの特別な音楽の世界に触れていただきたいと思います。