大阪本町で進化する食のバリアフリー!
大阪・中央区に位置するHotel Sanrriott大阪本町と、東京・上野のhotel aimaが新たに導入した「Freedom Ramen」。このカップ麺はシンガポールのGrit Capital Pte Ltdが誇る、MUISハラール認証を取得した全植物性の商品です。旅行者の食の多様性に対応するフードバリアフリーの一環として、両ホテルでの販売が開始されました。これにより、ムスリム、ヴィーガン、アレルギーを持つ方々にも安心して楽しんでいただける選択肢が用意されることになりました。
Freedom Ramenの魅力
Freedom Ramenは、辛味噌と日式カレー、さらにシーフードの三つのフレーバーを展開しています。100%植物性の原料から作られており、誰もが同じテーブルを囲むことができる「インクルーシブな一杯」としての理念を体現しています。これにより、アジア・オセアニアエリアからの多国籍ゲストが、同時に楽しむことができるアイテムとして評価が高まっています。
最近の宿泊者の国籍データによると、台湾からの旅行者が25%、タイからが15%、アメリカとオーストラリアからもそれぞれ11%の宿泊者が在籍しています。このような背景から、観光客が増加する中で、Freedom Ramenは確実に需要を喚起しているのです。
フードバリアフリーの背景
昨今の観光トレンドに伴い、ホテル業界では食のバリアフリー対応が急務となっています。特に、関西万博を見据えたムスリム旅行者やヴィーガンの需要は高まっており、これに応える形でFreedom Ramenが選ばれたのです。また、防災備蓄食としても優れた評価を得ており、愛知県名古屋市を含む各地の自治体や大学、さらには航空会社の国際線機内食にまで導入が進んでいます。
導入への期待
カソク株式会社の代表取締役、新井恵介さんは、「インバウンド需要の回復とともに、滞在スタイルや食の価値観がますます多様化している」と語ります。そのため、長期滞在型アパートメントホテルとして、安定した食の選択肢を提供することが必要だと訴えています。Freedom Ramenは単なる食事に留まらず、非常時の備蓄食としての役割も果たし、宿泊施設の信頼性を高める要因となっているのです。
これからの展望
今回の導入はカソク株式会社にとっても第一ステップであり、全国の47棟のホテルへの広がりを目指しています。今後は他の施設への順次導入も進めていく計画です。多様な食制限に対応するFreedom Ramenが、宿泊業界においてどのように広がっていくのか、非常に楽しみです。
企業紹介
Grit Capital Pte Ltdは「One Table」というビジョンのもと、国際的に展開しているフードブランドです。自由な食の選択肢を提供するFreedom Ramenは、そのトッププロダクトとして多くの支持を受けています。また、TANAKA VALUE-PLUS TRADINGが日本での輸入販売を手がけており、国内でもその認知度は急速に高まっています。
カソク株式会社は、ホテルの開発や運営に特化した企業。最適な収益構造を持つプロジェクトを通じて、持続可能なホテル経営を実現しています。顧客からのニーズに応じたフードバリアフリーの取り組みを進めながら、より多くの宿泊客に選ばれる施設になることを目指しています。