オードリー若林正恭と哲学者國分功一郎が語り合った4年間の記録『帳の向こう』
2026年9月11日、文藝春秋から刊行される『帳の向こう』は、オードリーの若林正恭と哲学者の國分功一郎が現代社会について語り合った貴重な対談集です。本書は、2021年3月号から2025年10月号にわたり、文芸誌「文學界」に掲載された対談をもとに、一冊の書籍にまとめられています。
この対談のテーマは「現代の生きづらさ」です。若林さんは、現代の社会が抱える様々な息苦しさや違和感を批判的に捉えつつ、國分さんと共に本質を探ろうとしてきました。二人の対話を通じて、私たちが生きる社会の現実を見つめ直し、どのように向き合っていくべきかを考察しています。
作品の背景
若林正恭は、お笑いコンビ・オードリーの一員として、独特の視点で社会を語る存在です。彼は数々のエッセイを出版しており、今回の共著でも自らの経験や気づきを交えて、哲学者との会話を楽しみながら深めています。対して國分功一郎は、東京大学の教授であり、哲学を専門としている学者です。彼の理論的な視点と若林の柔軟な思考が交わることで、より豊かな議論が生まれました。
対談の主なテーマ
本書には、5つの章が設けられており、それぞれの章で異なるテーマが掘り下げられています。
- - 真犯人を捜して生きている:現代社会における自己のアイデンティティの模索。
- - 目的もなく遊び続けろ:目的意識に縛られない生き方についての考察。
- - ビッグモーター化する世界の中で:資本主義社会の矛盾とその対策について。
- - やっとみんな疲れてきた:社会全体の疲弊についての洞察。
- - ネオリベの帳を越えて:新自由主義社会における希望の探求。
これらのテーマは、現代人のさまざまな生きづらさを反映しており、哲学的な枠組みの中で、共感や解決策を見出すヒントを提供しています。
著者紹介
國分功一郎
千葉県生まれ。早稲田大学を卒業後、東京大学大学院に進学し、博士号を取得。哲学を専門とし、現代社会に対する鋭い視点を持つ。著書には『暇と退屈の倫理学』や『中動態の世界』などがある。
若林正恭
東京都生まれ。お笑いコンビオードリーのツッコミ担当として知られ、独特の視点で社会を観察する作家でもある。エッセイ集を多数執筆し、2026年には初小説『青天』が直木賞候補になるなど、創作活動にも力を入れる。
書誌情報
書名: 『帳の向こう』
著者: 國分功一郎、若林正恭
発売日: 2026年9月11日
定価: 1870円(税込・紙版)
頁数: 240ページ
出版社: 株式会社文藝春秋
ISBN: 978-4-16-392116-7
現代社会を洞察する二人の対話を通じて、私たちがどのように生きるべきかを考えることができる一冊です。机上の空論ではなく、日常生活の中でのリアリティを感じ取りながら、未来への道筋を示してくれます。