オルガン界の巨匠、オリヴィエ・ラトリーが横浜に現れる
オルガン界のトップアーティストであるオリヴィエ・ラトリーが、横浜みなとみらいホールのオルガン・リサイタル・シリーズに初めて登場します。彼は若干23歳でパリ・ノートルダム大聖堂のオルガニストに就任し、その後30年以上にわたり名声を得てきました。フランス国内で最大級のオルガンを持つノートルダム大聖堂での経験を基に、ラトリーは世界中のオルガン界を牽引してきた存在です。
2026年4月29日(水・祝)に開催されるこの公演では、彼の豊かな音楽的背景が色濃く反映されたプログラムが用意されています。心に響く音楽を実現するため、横浜みなとみらいホールのパイプオルガン“LUCY”の魅力を最大限に引き出すことを目指しています。
幅広い時代を彩るオルガン音楽の旅
リサイタルは、バロック音楽の巨匠であるJ.S. バッハの作品からスタートします。このような歴史的な運命と関係深いオルガン曲の演奏に加え、フランスのオルガン音楽へと移行します。特に、ロマン派の名曲フランクの《コラール第3番》が演奏される際には、聴衆の心を打つことでしょう。そして、近現代作品も取り入れ、アランの《連祷(リタニ)》やデュリュフレの《アランの名による前奏曲とフーガ》など、フランス・オルガン音楽の系譜を体感できます。
また、ラトリーの即興演奏は、この公演のハイライトの一つです。フランスのオルガン奏者たちに受け継がれてきた伝統で、自由な発想が生まれる瞬間を音楽で感じさせてくれます。このプログラムにおいては、ラトリーならではのレジストレーション操作が非常に重要な役割を果たしており、彼の技術によってオルガン“LUCY”が持つ多彩な音色が引き出されることは間違いありません。
オルガン“ルーシー” – 名器の魅力
横浜みなとみらいホールのオルガン“LUCY”は、アメリカのC. B. フィスク社製で、美しい音色を持つ優れた楽器です。その名前は、ラテン語で「光」を意味する“lux”に由来しており、音楽が持つ光のような明るさを象徴しています。ホンジュラス・マホガニー製の美しい外装には、横浜にちなんだカモメの彫刻が施されています。このオルガンは、バッハ以前の時代から現代に至るまでのオルガン曲を、各時代に適した音色で演奏するために設計されています。そのため、オリヴィエ・ラトリーの演奏と共に、聴衆は非常に豊かで多様な音楽体験に浸ることができます。
公演詳細
この特別なオルガン・リサイタルは、2026年4月29日(水・祝)に 横浜みなとみらいホールで開催され、開演時間は14:00(開場は13:20)です。チケットは一般4,500円、大学生や障がい者は3,000円、高校生以下は2,500円で購入できます。
特別な演奏会を通じて、世界的な巨匠の演奏を間近で体験できるこの機会は、オルガン音楽ファンにとって見逃せないイベントとなることでしょう。チケットは12月20日(土)から一般発売されるので、ぜひお早めにお求めください。
横浜みなとみらいホールでお待ちしております。素晴らしい音楽の世界が、あなたを待っています。