銘東が簡易通関取得
2025-12-08 12:29:19

銘東株式会社が全国初の海上小口貨物簡易通関を取得し、越境EC物流の新たな展開を示す

銘東株式会社が全国初の海上小口貨物簡易通関を取得



2025年10月12日に施行された海上小口貨物の簡易通関制度において、銘東株式会社が日本国内で初めての輸入許可を取得しました。この新制度は、越境EC市場の急成長とともに、小口貨物の輸入が増加する中での取り組みです。従来の通関手続きでは不正申告のリスクやプラットフォーム名義の名義借りが問題視されていましたが、今回の制度導入によって、これらの課題解決に向けた一歩が踏み出されました。

1. 簡易通関制度の背景


近年、越境ECの拡大により、個人や小規模ビジネスによる小口貨物の輸入が増えています。しかしながら、過少申告や不正物品の流入も増大しているため、政府は新しい通関手続きを設ける必要性を感じていました。従来の航空便中心から、海上輸送に移行することで、コストの削減と迅速な通関処理が実現できる期待が寄せられています。

2. 鑑真号と越境EC貨物の成功事例


銘東は、大阪・南港を中心に海上小口貨物の取り扱いを行い、今回の第1号案件では、中国・上海からの鑑真号にて届けられたTEMUやAmazonの越境EC貨物に対して、迅速な簡易通関を実施しました。これにより、小包の仕分け作業も効率化され、通関業務が一気通貫で行える体制が整いました。

3. IT技術と学術研究の融合


銘東は、通関制度への対応を強化するため、IT技術を活用したシステム開発を行っています。社長の劉釗は、長年にわたり「通関×IT」をテーマに研究開発を進め、これを実務に応用してきました。特に、全自動仕分けラインや重さ・寸法自動測定機器の導入により、効率的な処理が可能となっています。これによって、海上小口貨物の取り扱いにおいても航空便と同等の品質を維持しています。

4. 今後の展望と発展


銘東は、今回実証した通関業務の成功を基に、今後も越境EC取引に特化した物流サービスの強化を図る予定です。各種ECプラットフォームとの提携により、輸送メニューの拡充や、マルチモーダル輸送の最適化を進めていく考えです。さらに、中小企業を支援するための通関業務システムのOEM提供や共同利用を推進しつつ、保税蔵置場のさらなるデジタル化へ向けた取り組みも計画しています。

5. 社長のコメント


劉釗社長は、「越境ECにおける通関システムの進化は、日本の国際貿易を一段と発展させるための重要な要素です」と述べており、引き続き、海上および航空による越境EC物流の高度化に貢献していく意志を示しています。

この設立初の海上小口貨物の簡易通関制度を通じて、銘東株式会社はさらなる成長を目指し、日本の越境EC物流業界における重要なプレイヤーとしての地位を確立していくことでしょう。

銘東株式会社について


銘東株式会社は、大阪・東京を拠点に国際物流を展開する企業で、国内外の多様な事業者の国際物流を支えています。自社開発の通関業務支援システムや保税蔵置場運営を通じて、理論と実務を融合したロジスティクスの最前線を走り続けています。


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