冨永愛が体験した高知の伝統工芸「フラフ」
毎週水曜の夜、BS日テレで放送されている「冨永愛の伝統to未来」では、日本各地の素晴らしい伝統文化が紹介されています。2月5日の放送では、高知県香美市の吉川染物店で行われた「フラフ」の制作体験を特集しました。フラフは、江戸時代から受け継がれる高知の伝統工芸品であり、その存在は地域の文化の深い部分に根ざしています。
フラフの歴史とは?
フラフは、端午の節句に男の子の成長を願って掲げられる大きな旗で、鯉のぼりと共に揚げられることが多いです。この伝統は江戸時代に オランダ商人が持ち込んだ旗から発展したと言われており、フラフの語源も「Flag(フラッグ)」やオランダ語の「VLAAG(フラハ)」に由来しています。高知の人々は大きく目立つものにこだわり、次第にフラフも特大サイズに進化してきました。
吉川染物店の取り組み
番組では、吉川染物店の五代目、吉川毅さんにお話を伺いました。吉川さんは「節句に揚げることが多いので、武者像や金太郎などが人気ですね」と語ります。最近ではクジラに乗った金太郎など、ユニークなデザインのリクエストも増えているそうです。
フラフの制作は全て手作業で行われ、特に絵や色を染める工程は重要です。吉川さんは表面だけでなく裏面にも丁寧に色を染めるスタイルを貫いており、「見えない部分を大切にすることで、見える部分がより美しくなるんじゃないかと思っています」と話しました。
冨永愛の初体験
この日、冨永愛はフラフの制作において、色を塗る作業を手伝うことに。波の上に描かれたクジラの色を塗る初めての体験に緊張した様子で挑みました。吉川さんからは「肩に力入ってますよ」と微笑ましいツッコミも。緊張しながらも色を塗り進め、果たして満足のいく仕上がりになったのか、その結果は番組で確認することができます。
制作にかかった色は、このフラフが約1ヶ月後に完成。冨永愛が手伝ったこの特別なフラフは、視聴者へのプレゼントとしても用意されているとのことです。
他の地域の伝統文化も紹介
また、放送の中では、「北陸の伝統を未来へ紡ぐ」コーナーもあり、郷土焼作家の有賀純一さんの苦境と再起の物語が紹介されました。昨年の能登半島地震で住居を失った有賀さんは、岡山県備前市で新たな道を模索し、冬の共同窯復活により珠洲焼を再び手掛けることができたのです。
番組の魅力
「冨永愛の伝統to未来」では、地域の伝統文化がどのように受け継がれ、また未来にどうつなげていくのかを探る内容が魅力です。公式SNSでも冨永愛の貴重なオフショットや制作の様子を配信中ですので、ぜひチェックしてみてください。
詳しい放送は、BS日テレにて毎週水曜の10時から。この番組を通じて、日本の伝統文化の新たな側面を知り、さらにその魅力に触れてみることができるでしょう。