アメリカに開発拠点
2025-10-30 13:51:31

河合楽器製作所、アメリカに電子ピアノ開発拠点を新設

河合楽器製作所の新たな挑戦



株式会社河合楽器製作所は、2023年10月にアメリカに電子ピアノの開発拠点を設立することを発表しました。この新しい拠点は、主に電子楽器事業部の一部として機能し、アメリカのマーケティングや製品開発に力を入れていくことが期待されています。

この決定は、同社の中期経営計画『KAWAI 十年の計』の一環として位置づけられています。この計画は、2025年から2035年の10年間を見据えたもので、「世界一の鍵盤楽器メーカー」を目指すという大きな目標を掲げています。特に、10年後も成熟市場である欧州、北米、日本、中国が鍵盤楽器市場の大部分を占めるとの見通しがあり、これらの市場での成長を促進することが急務とされています。

新たな開発拠点の概要



新しい拠点の名称は「電子楽器事業部 開発統括室 USA分室」で、2025年10月1日に設立されます。所在地はカリフォルニア州ロサンゼルスとされ、販売子会社であるカワイ アメリカ内に位置します。新部署では、アメリカにおけるマーケティングや製品開発の強化を図るほか、基礎技術の研究開発や外部団体との交流も行います。

さらに、北米市場における販促活動をサポートすることも重要な役割となります。これにより、現地のニーズに合った高付加価値商品の投入が加速します。

代表取締役の意見



代表取締役社長の河合健太郎氏は、今回の開発拠点設立について「北米市場における製品開発力を向上させると共に、アメリカのライフスタイルや価値観を適切に反映させた製品作りの重要な一歩になる」と述べています。特に、アメリカ市場は電子ピアノにおけるシェア拡大の大きな可能性がある地域であり、この市場理解を深めることで、顧客のニーズを迅速に形にしていくことを目指します。

同社は、この新しい拠点を機にブランド力を向上させ、市場での存在感も高めていく意向を示しています。「世界一の鍵盤楽器メーカー」実現に向けて、現地での開発とグローバルな戦略を融合し、持続的な成長を目指す姿勢が伺えます。

まとめ



河合楽器製作所のアメリカにおける新たな開発拠点の設立は、鍵盤楽器事業における成長への確かなステップとなります。現地での開発力の強化や、密接なマーケティング戦略を通じて、今後の展開が非常に楽しみです。業界では「KAWAI 十年の計」と位置づけられたこの取り組みが、どのような新しい製品やサービスを生み出すのか、注目が集まります。


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