2024年、舞台『大誘拐~四人で大スペクタクル~』が華々しく開幕しました。出色のキャスト、中山優馬、柴田理恵、風間杜夫、白石加代子が再び集結し、斬新で全く新しい誘拐劇をお届けします。
この作品は、天藤真による1978年の名作小説『大誘拐』を原作にしており、特に82歳の魅力的な女性、大富豪・とし子が国家権力とマスコミを巧みに操り、百億円を略取する痛快な物語です。今回の公演では、これまでの舞台に引き続き、非常に人気の高い小説を舞台化したものであり、初演を経て一層パワーアップしたステージを展開します。
サブタイトルに示される通り、本作ではメインキャスト4名が多様なキャラクターを演じ分け、多彩な人物が次々と登場します。冒頭から目が離せない展開が続き、特に柴田理恵が演じる元家政婦・くーちゃんのエネルギッシュな姿は観客を魅了します。また、風間杜夫が務める警察本部長・井狩の重厚感と、コミカルな誘拐犯役の二人が織り成すギャップは、見事にストーリーを引き立てています。
中山優馬は、お茶目で素直な青年・健次を演じており、彼のコテコテの関西弁と派手な衣装が、舞台にさらなる活気を与えています。ヒューマンドラマも深く描かれ、健次ととし子の複雑な関係や、各キャラクターの成長・思惑が展開する様子は、単なるコメディにとどまらず、観客の心に響く感動をもたらします。
また、アドリブを利用したシーンも多く、キャストの個性が存分に発揮されることで、観客の笑いや驚きを誘います。コメディとシリアスな場面が見事に融合し、笑いだけでなく、感動や思索を促す作品となることでしょう。
本作は、2025年10月10日から東京・シアター1010で行われ、その後、香川、鳥取、岡山、山形、北海道、大阪など全国各地で公演が予定されています。特に大阪公演は2025年11月7日、8日にサンケイホールブリーゼで行われる予定で、関西のファンにとっても見逃せないチャンスです。
全てのキャストが自らの限界に挑戦し、演出家・笹部博司の独自のビジョンによって、全く新しい『大誘拐』がこの秋に誕生します。この作品を見逃すと、後悔すること必至です。ぜひ劇場で、その目で無上の爽快感を味わってください。