欧州リーグの熱い闘い
10月30日、ポルトガル・リーガ・ポルトガル2で行われた一戦は、注目の対決が実現しました。UDオリヴェイレンセとFCポルトBの対戦で、日本人選手同士の戦いとして多くのファンの関心が寄せられました。試合の舞台に立ったのは、横浜FCアカデミー出身の高橋友矢(19歳)と永田滉太朗(20歳)。両者は高校時代からしのぎを削ってきた仲間であり、それぞれが異国の地での闘いに挑む姿は感慨深いものがありました。
 高橋友矢の活躍
オリヴェイレンセの高橋友矢は、この試合でリーグ戦2試合連続のスタメン出場を果たしました。フォーメーションは3-5-2の中盤右サイド、彼は試合を通してとても落ち着いたパフォーマンスを見せ、83分までピッチに立ち続けました。前半終了間際、彼は右サイドからのセンタリングを送ります。このボールを受けたのはジョアン・シルバで、見事なヘディングが決まり、高橋友矢は今季リーグ初となるアシストを記録しました。この得点は決勝点にも繋がり、オリヴェイレンセの勝利に貢献したのです。
高橋選手は試合後に「永田選手と対戦できたことはとても特別な経験でした。この舞台で彼と競い合うのは不思議な感覚でしたが、とても嬉しい瞬間でした」とコメント。彼はポルトガルに来てから、対戦相手に対してどのようにプレーするか、より多くの考えを持って臨むことができていると話します。
 永田滉太朗の挑戦
一方、FCポルトBから途中出場した永田滉太朗選手。彼は昨シーズンまでオリヴェイレンセでプレーし、今シーズンからFCポルトに完全移籍を果たした選手です。試合の46分からピッチに入った彼は、サッカー人生初の日本人対決を経験しました。永田選手は昨年、横浜FCユースからトップチームに昇格し、海外での挑戦としてオリヴェイレンセで武者修行を経て、今年FCポルトに加入。サッカー選手としての成長を続けています。試合後のインタビューでは、「高橋選手と対戦できたことはすごく嬉しいことでした。彼とは一緒に練習を多く重ねてきたので、特別な気持ちで試合に臨みました」と語ります。
 マルチクラブオーナーシップがもたらす新たな可能性
この試合は、ONODERA GROUPが推進するマルチクラブオーナーシップ(MCO)によるもので、日本とポルトガルのクラブが連携を深める一環として実現されました。ONODERA GROUPは、2022年に横浜FCとUDオリヴェイレンセの経営権を取得し、両クラブの発展を目指します。MCOは、1つのオーナーまたは資本が異なる国籍の複数のクラブを持つ運営形態で、両クラブはそれぞれ異国のリーグで活躍する選手たちを育成し、成長させています。  
若き侍たちが異国の地で自らを高め続ける姿は、多くのサッカーファンに感動を与えます。このような選手たちの活躍が、今後日本サッカー界にどのような影響をもたらすのか、目が離せません。試合を通じて見せた彼らの競争心とチームへの貢献が、これからの時代を切り開いていくことでしょう。
 
 
 
 
 
 
