シルバーエッグがCAMPFIREに革新をもたらす
大阪府吹田市に本社を置くシルバーエッグ・テクノロジー株式会社は、国内最大級のクラウドファンディングプラットフォームであるCAMPFIREと提携し、新たにAIレコメンド機能を導入しました。この機能は、CAMPFIREのトップページからの集客効果を劇的に改善したとのことです。具体的には、収益性、サイト回遊率、メールの開封率において、様々な面での効果が確認されています。
多様化するプロジェクトと支援者ニーズへの対応
CAMPFIREは、支援者が多様なプロジェクトにアクセスできる環境を提供しています。個人から企業、NPOや地方自治体に至るまで、あらゆる“挑戦”を支援するためのプラットフォームとして機能しています。興味深いのは、単に人気プロジェクトに焦点を当てるだけでなく、個別のニーズにマッチするロングテールプロジェクトにも注目している点です。
クラウドファンディングには、一般的なECとは異なる特性があり、ユニークなプロジェクトの短期間での募集が求められます。これに対応するために、シルバーエッグは「アイジェント・レコメンダー」という高度なパーソナライズ機能を活用し、5年前からこのプラットフォームに導入してきました。
アイジェント・レコメンダーが選ばれた理由とは
CAMPFIREが「アイジェント・レコメンダー」を選ぶに至った主な理由は、まずそのパーソナライズ機能にあります。多種多様なプロジェクトに対し、ユーザーセグメントごとに興味関心に合うプロジェクトを提案できることは、大きな課題解決につながりました。
さらに、プラットフォーム内部での回遊性の向上と、インプレッションあたりの購入や支持が高いことが、信頼性を高める要因となりました。また、導入の際には表示速度について懸念がありましたが、API連携方式によって改善され、導入後のサポート体制が評価されました。
実際に得られた導入効果
シルバーエッグがコンサルタントとして運用を行った結果、CAMPFIREでは次のような顕著な成果が見られました。
- - サイトの回遊性の向上:プロジェクト詳細ページのリファクタリングとともに、表示遅延を引き起こさないレコメンド機能を実装。ページ表示速度が約2倍になり、サイト全体の回遊性も向上しました。
- - トップページの誘導効果・収益性の増加:トップページのセカンドビューにレコメンド枠を設け、誘導効果とGMVをインプレッション数で割った収益性が改善。
- - セグメントメールのCVRが1.5倍増加:顧客セグメントに特化したメールにレコメンド機能を搭載した結果、一括配信と比較してCVR(コンバージョン率)が約1.5倍に向上しました。
未来に向けた展望
CAMPFIREは、今後も起案者にとって使いやすく、質の高いプロジェクト支援をAIを活用して提供し続ける方針です。また、支援者にとってもマッチング精度の向上やセグメントベースでの認知拡大を通じて、素晴らしいプロジェクトとの出会いを拡げることを目指しています。シルバーエッグとしても、レコメンド精度を高めることに留まらず、データ分析と支援を通じてCAMPFIREの挑戦と応援を加速させていく見込みです。
具体的な導入事例
CAMPFIREのレコメンドエンジン導入事例については、シルバーエッグのウェブサイト「導入事例」ページに詳細が掲載されています。支援者マーケティング責任者の宇田川氏と支援者開発担当の大塚氏へのインタビューもお見逃しなく。
本記事では、AI技術がどのようにしてCAMPFIREの持つ可能性を広げているのか、その現状をお伝えしました。これからのクラウドファンディングプラットフォームの進化に期待が寄せられます。