桃山学院大学の学生が提案した訪日観光サービスの新展開
大阪市に本社を構える株式会社インバウンドホールディングスが、東京都渋谷区の株式会社サイバーエージェントとの協業により、訪日観光客向けのサービス「SPOT JAPAN」の利用拡大に向けたプロモーション企画の発表会を実施しました。このプログラムは2025年11月28日に開催され、学生たちが自らのアイデアを基にした提案を行いました。
訪日観光客の増加に伴う新しいニーズ
国内の観光業界は、2024年に訪日外国人が過去最高を記録することが予想されています。地域魅力を発信し、観光客にとっての体験価値を向上させるために、インバウンドホールディングスとサイバーエージェントは共同で重要な取り組みを進めています。特に「SPOT JAPAN」は、多言語でのコンシェルジュサービスを提供し、訪日観光客が求める最適な情報を届けることを目的としています。
サイバーエージェントは、デジタルマーケティングの豊富な経験を生かし、多様なニーズに応える広告手法を駆使しております。両社が協力することで、訪日客の多様な旅スタイルに対応した情報発信が可能になると期待されています。
学生によるアイデアの発表会
桃山学院大学経営学部の辻本教授のゼミでは、経営学部3年次生から成る3つのチームが、訪日外国人向けサービス「SPOT JAPAN」の利用拡大を目指すプロモーション企画を発表しました。発表内容では、空港での接点づくりや行動データを活用した導線設計、体験型プロモーションなど、様々な斬新なアイデアが披露されました。
特に注目された最優秀チームは、中国の家族層向けに関西国際空港での導線づくりをテーマとした企画を提案しました。この企画は訪日客が自然に「SPOT JAPAN」に触れられる仕組みであり、審査員から高い評価を受けました。サイバーエージェントとインバウンドホールディングスの社員による審査からは、学生たちの視点に基づいた新しい発想が、多くの旅行者にとって新たな視点を提供することが期待されるという評価がありました。
参加した学生たちも、「実際のクライアント企業に企画を提案する貴重な経験ができ、学びが深まった」と口を揃えて語りました。こうした取り組みが、大学と企業の双方にとって有意義な学びの場でありました。
今後の展開について
インバウンドホールディングスの代表取締役、坂本正樹氏によれば、来年の春には「SPOT JAPAN」を大幅リニューアルし、新たな機能や情報を追加する予定です。これは、観光客がより使いやすいサービスの提供を目指し、国内の事業者にとっても新たな集客機会を提供していく予定です。学生からの提案を今後の改善や認知拡大において積極的に取り入れることで、観光サービスが一層充実していくことが期待されます。
桃山学院大学とサイバーエージェントについて
桃山学院大学は、大阪府に位置し、1884年に設立された伝統ある教育機関です。経営学部では、実践的なビジネスデザイン学部として課題解決型授業が充実しています。多彩な国際体験プログラムも用意されており、学生たちは国内外での活動を通じて様々な学びを得ています。
創業以来のサイバーエージェントは、インターネット広告やメディア事業を手掛け、デジタルマーケティングのリーダーとして知られています。両社の共同プロジェクトは、観光業界の新たなイノベーションを生み出すための重要な一歩となるでしょう。今後の展開に期待が寄せられています。