大和ハウスとAirbnbが手を組む新時代の滞在スタイル
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市)が、Airbnb Japan株式会社との包括連携協定を締結したことが発表されました。この提携により、地域に根ざした持続可能な宿泊体験を創出することを目指しています。この取り組みの第一歩として、東京の台東区に位置する「台東区寿三丁目計画」が進行中です。
「台東区寿三丁目計画」の概要
「台東区寿三丁目計画」は、地上10階建てで17室を備えたアパートメントタイプの宿泊施設です。このプロジェクトは2025年5月15日に着工予定で、2026年秋にはオープンする見込みです。また、この施設は「Sumu powered by Airbnb Partners」という新しい宿泊ブランドとして展開されます。
このブランド名の「Sumu」は、日本語の「住む」に由来しており、宿泊者がまるで自宅にいるかのように心地よく滞在できるスペースを提供するという願いが込められています。Airbnbの強力なネットワークと大和ハウスの不動産開発力を融合させ、東京を中心に今後2棟の「Sumu」ブランドのアパートメントホテルが建設される予定です。
不動産と宿泊の新しいモデル
大和ハウスは、社会インフラの価値を高めることを重視し、「人・街・暮らしの価値共創グループ」としての役割を強化しています。これまでにもホテル開発やリゾート型ホテルの展開を行っており、今回のプロジェクトはその流れを継続しています。一方で、Airbnbも長年の経験を生かし、多様な滞在体験を提供することに注力しています。
特に、長期滞在やグループ利用などの新たなニーズに応える宿泊施設を検討しています。これにより、地域資源の活用と地域社会の活性化にも寄与することが期待されています。
地域との共生と持続可能な価値創造
この提携の大きな目標は、地域社会との共生を図りながら、ライフスタイルの多様化といった問題に取り組むことです。具体的には、遊休不動産や文化的資源の新たな活用法を提案し、観光だけでなく地域の暮らしにも寄与するプロジェクトを進めます。
Airbnbは、宿泊先を提供するだけでなく、地域の魅力を発信し、観光と暮らしの融合を目指しています。そのため、自治体や地域企業との連携が不可欠です。
まとめ
大和ハウスとAirbnbの新たな連携は、単なる宿泊施設の提供にとどまらず、地域の活性化や滞在者の新しいライフスタイルを提案するものになっています。「台東区寿三丁目計画」を皮切りに、今後の進展がますます楽しみです。持続可能な地域づくりを目指す両社の取り組みに、ぜひ注目していきましょう。