ABCラジオの特別番組がギャラクシー賞を受賞
先日、放送批評懇談会が主催する第62回ギャラクシー賞の贈賞式が行われ、ABCラジオの特別番組『ABCラジオぼうさい部スペシャルあの日に学ぶ未来への備え』がラジオ部門で優秀賞を受賞しました。この番組は、1995年の阪神淡路大震災の発生から30年を迎えるにあたり、過去の教訓を生かした防災と復興の重要性をリスナーに伝えることを目的としたものです。
番組では、震災の体験を振り返り、被災者の声やその後の防災対策について多角的に考察しました。リスナーと共に現在の防災の備えについて意見を交わし、震災当時の生々しい記憶を語り継ぐ役割を果たしました。これにより、若い世代に対しても過去の災害の教訓を伝える機会となり、高く評価されています。
パーソナリティによる体験談
番組のパーソナリティには、震災当時に『おはようパーソナリティ道上洋三です』という番組でアシスタントを務めていた高野あさおと、ABCアナウンサーの北村真平が登場しました。番組は30年前の震災の生放送音声からスタートし、高野が当時の記憶を語ることで、リスナーにその響きを感じさせました。
この放送中は、さまざまなゲストが登場し、それぞれの震災の記憶と体験談をシェアしました。また、リスナーから寄せられたメッセージも数多く紹介され、当時の心痛や体験を共有し合いました。このように、感情が交わる場を提供したことで、多くの人々が心の奥にある思いを語り合うことができました。
防災の意識を高める放送
高野あさおは、受賞のコメントとして「この素晴らしい賞は、震災を忘れず、学びを深めることを惜しまない皆さんからいただいたもの」と述べ、北村真平は「人の数だけ悲しみや喜びがある中で“寄り添う”放送の意義を考え続けたい」と話しました。彼らの言葉は、単なる体験談の共有を越え、防災意識の向上を目指すメッセージとなりました。
番組の詳細情報
放送された特別番組『ABCラジオぼうさい部スペシャルあの日に学ぶ未来への備え』は、2025年1月13日に放送されました。参加したゲストには、島田大(ABCテレビ報道部)、松川杏寧(兵庫県立大学准教授)などが名を連ね、多様な視点からの意見が交わされました。
この受賞は、今後の防災番組制作においても大きな意義を持つことが期待されます。リスナーおよび関係者にとって、この特別番組が持つ重みが、未来への備えを考えるきっかけとなれば幸いです。ABCラジオの今後の活動にも、ぜひ注目していきましょう。