大阪・阪急うめだ本店に登場したアバター警備ロボット「ugo」
このたび、大阪の名物百貨店「阪急うめだ本店」に、アバター警備ロボット「ugo TSシリーズ」が追加導入されました。これにより、店舗内の巡回警備が本格的に行われ、買い物に訪れるお客様にさらなる安心感を提供することが期待されています。
導入の背景
近年、警備業界は人手不足が深刻な問題となっています。厚生労働省の最新データによると、保安業の求人倍率はなんと7.41倍に上昇しています。こうした状況を受け、株式会社阪急阪神百貨店が2022年から取り入れた「ugo」ロボットが注目されているのです。
「ugo」は当初、利用者や従業員との連携の面で課題がありましたが、その導入が進むにつれて、徐々に店舗内での役割が明確に。ロボット警備が身近に感じられるようになり、多くの人々がその有効性を理解するようになりました。その結果、阪急うめだ本店は「ugo」の活用範囲をさらに広げることを決定しました。
新機能「立哨モード」で警備の可視化を実現
新たに搭載された「立哨モード」により、「ugo」は人通りの多い場所、例えば出入り口やエスカレーター付近に設置され、周囲の警戒や監視を行います。立哨モードでは、ロボットが周囲を見守る姿が可視化され、来店者に対して安全を保障します。
また、店舗内の巡回警備も「ugo」が担うことで、保安体制が強化され、店舗の安全性が向上します。不審な行動の早期発見や来店客への安心感向上が期待され、多くの人々がより安心してお買い物を楽しめる環境作りへとつながります。
「ugo」ってどんなロボット?
「ugo」とは、従来のアバターロボットと完全自動化ロボットの良さを兼ね備えた次世代型ハイブリッドアバター警備ロボットです。特に、2本のアームを使って遠隔で操作が可能で、エレベーターのボタンも押せるなど、便利な機能が付いています。さらに、AIによる自律走行が実現されており、店舗内を自動的に巡回することができます。
導入が進んだ「ugo」は、立哨や巡回などの基本警備業務を人手からロボットへと移行し、人手不足を解消すると同時に、より効率的な警備体制の構築を目指して進化します。
まとめ
阪急うめだ本店の新たな取り組みは、テクノロジーを活用した警備のモデルケースとして、今後の店舗環境における安全性向上に寄与するでしょう。人とロボットが共存する新しい形の警備体制を確立し、安心して過ごせる買い物空間を提供することが期待されています。これからもロボット技術の発展に注目し、ますます進化する警備システムに期待したいと思います。