日本の小説界で注目を集める作家・池井戸潤の代表作『ハヤブサ消防団』の続編『ハヤブサ消防団森へつづく道』が、2025年5月16日(金)に発売される小説すばる6月号にて待望の連載を始めることが発表されました。この作品は、第36回柴田錬三郎賞を受賞し、累計発行部数30万部を突破した前作の流れを受け継いでいます。さらに、2023年7月期には中村倫也さん主演でテレビドラマ化もされるなど、ますます注目度が高まっています。
続編の開始に際して、池井戸潤は「ハヤブサ消防団」、また始め〼(ます)」と語り、前作から約2年8ヶ月の時を経て、再びハヤブサ地区の物語を紡ぐ意気込みを見せています。池井戸氏は、読者がどのくらい作品を楽しみにしているかは分からないが、個人的な土地の記憶を小説の形で残したいという思いを抱いていると述べています。今回の新作でも、ハヤブサ地区と八百万町の民俗史的な要素を絡ませた物語が展開される予定です。
新連載の第1回では、物語の舞台である中部地方の山間の町・ハヤブサ地区が描かれています。前作で描かれた連続放火事件から2年後、ミステリ作家の三馬太郎は初めてのヒット作に恵まれ、のどかで穏やかな日々を楽しんでいるところから物語がスタートします。しかし、町長選挙に巻き込まれ、再び事件が身近に迫ることになります。穏やかに見える集落の背後には、何が潜んでいるのでしょうか。
『ハヤブサ消防団森へつづく道』の第1回の詳細は、小説すばるの公式サイトで試読することができます。また、連載開始とともに、今号では津村記久子による新連載「クインテット」もスタートし、興味深いラインナップが揃っています。北方謙三の「森羅記」や、澤田瞳子の「知られぬ雪」などの連載も充実しています。
この新作がどのような展開を見せるのか、また、どのようにハヤブサ地区の魅力が描かれるのか、ファンとしては非常に楽しみです。池井戸潤の文才が光る素晴らしい物語が待っていることでしょう。ぜひ多くの方に読んでいただきたい作品となること間違いありません。まずは小説すばるを手に取って、その魅力に触れてみてはいかがでしょうか。華やかな事件が織り成す物語を、一緒に楽しみましょう。