目に見えないレーザー光を可視化する新技術
レーザー技術の進歩によって、近赤外線レーザー(ファイバーレーザーやYAGレーザー)の活用が急速に広がってきました。これに伴い、その安全性がますます重要視されるようになっています。そんな中、株式会社山本光学が新たに開発したポータブルレーザー検知器『LASERSIGHT』が注目を集めています。このデバイスは、目に見えないレーザー光の漏れを管理区域外で把握し、安全対策の強化を実現します。
新しいレーザー検知器の特徴
『LASERSIGHT』は、近赤外線レーザー(波長1030〜1080nm)の散乱光や反射光を検知し、危険性を通知すると同時に目に見えない光から作業者や周囲の安全を守るために設計されました。特に、管理区域外でのレーザー光の漏れを早期に発見することができ、事故を未然に防ぐための強力なツールとなります。
この検知器では、検知センサーがレーザー光を感知し、国の定めた基準、すなわち日本産業規格 JIS C6802に基づいて、人間の目に危険となるレベルかどうかを判定します。その情報が「危険」「注意」「安全」の三つのレベルで知らせられ、視覚的および聴覚的に警告します。この機能により、作業前の安全確認や定期的な自主点検が容易になります。
欠かせない安全対策
ファイバーレーザーやYAGレーザーの導入が進むなか、その一方で目にすることができない光による網膜損傷や視力低下のリスクがあるため、安全対策が喫緊の課題となっています。これまでは、不可視光であるため漏れの発見や危険の把握が難しいという現場でのジレンマが存在していました。
しかし、『LASERSIGHT』の登場により、その状況は一変しました。このポータブル型検知器は、作業者が持ち運びながら日常的に使用でき、作業場所の環境を随時チェックしやすくなっています。特に、ワークや材料の変更、加工条件の変更時における安全確認のニーズに応える形となります。
山本光学の安全への取り組み
山本光学株式会社は、1911年の創業以来、レーザー保護めがねや関連製品の開発に取り組んできました。約40年前には日本初のレーザー保護めがねを世に送り出し、以来、レーザー安全分野での知見を蓄積してきました。また、製品選定の支援や導入後のフォロー、安全啓発活動など、現場に寄り添った総合的なサービスを提供しています。
その理念は「Comfortable safety(快適な安全)」であり、今後も様々な安全衛生保護具の開発を通じて、働く人々の健康や安全、そしてより良いライフスタイルの実現に貢献することを目指しています。
最後に
『LASERSIGHT』の販売は、2026年5月上旬からの予定で、初披露は同年4月22日から横浜で開催される「レーザーEXPO」となります。レーザー技術が進化する中で、より安全な作業環境の確保は、今後ますます重要になるでしょう。新しい時代の安全対策として、ぜひ注目してみてください。