環境保全への新たな一歩
2025-06-30 13:46:19

ローソン、使用済みユニフォームをリサイクルし環境保全を目指す新取り組み

ローソンが目指す新たなリサイクルの形



株式会社ローソン、株式会社レゾナック、エムシーファッション株式会社(MCF)が手を組み、コンビニエンスストア業界初の取り組みを開始しました。それは、全国のローソン店舗で発生する使用済みユニフォームを、高温で分解し炭酸ガスに変換、さらには冷凍・冷蔵ケースの冷媒として再利用するというものです。これを「ガス化ケミカルリサイクル」と呼び、いまだかつてない革新的なリサイクル手法として注目されています。

使用済みユニフォームの現状



毎年、ローソンの店舗からは約10,000枚のユニフォームが経年劣化や汚れ、破損により廃棄されています。これまではユニフォームレンタル業者を通じて焼却処分が行われていましたが、この新たな取り組みによって、約3,000枚(900kg)のユニフォームが神奈川県のレゾナック社の工場でケミカルリサイクルに回されます。このプロセスは、従来の焼却処分による温室効果ガスの排出を大幅に削減することが可能です。

CO2排出の大幅削減



ケミカルリサイクルを実施することで、CO2排出量は従来の焼却処理法と比較しておよそ80%も削減される見込みです。具体的には、新たに生成された炭酸ガスは約2,000kgに及び、この炭酸ガスは市場に流通し、特に冷凍・冷蔵ケースの冷媒や、植物の光合成に活用される計画です。

環境負荷の軽減に向けて



日本では年間約7,000万枚、総量約16万トンのユニフォームが産業廃棄物として廃棄されています。ユニフォームを焼却することにより、大気中に温室効果ガスが放出されることが環境への大きな負荷となっています。これに対して、今回のプロジェクトは有効な解決策となるでしょう。

今後の展望



ローソンとそのパートナーであるレゾナック、MCFは、今後も全国のローソン店舗で発生する使用済みユニフォームをケミカルリサイクルすることで、CO2排出のさらなる削減を試みます。この取り組みは、循環型社会の実現へ向けた大きな一歩となることでしょう。

まとめ



ローソンが始める使用済みユニフォームのケミカルリサイクルは、業界初となる画期的な取り組みです。これにより、環境負荷を軽減し、持続可能な社会へ向けた新たな道を切り開くことが期待されます。私たちの生活が便利である一方、その裏での環境問題への配慮が求められる昨今。ローソンのチャレンジは、その一環として大いに評価されるべきです。


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