岡山大学の挑戦が進化する! J-PEAKSの取り組みを深掘り
2023年12月22日、岡山大学は文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択され、今後5年間で約55億円の支援を受けることが決まりました。この事業は、我が国の研究大学群の形成を目的とした大型支援プロジェクトであり、岡山大学が地域における強固な研究開発拠点を築く大きな契機となっています。
岡山大学は2030年を見据えた長期ビジョン「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けて、J-PEAKSの趣旨を取り入れ、組織全体の改革を推進しています。この改革には、より強力な研究力とイノベーションを創出するための様々な施策が含まれており、特に「人機一体」の考え方が注目されています。この考え方は、人間の知識や経験と、最新技術や設備を組み合わせることで、研究活動を進化させようという試みです。
最新号の内容
最近発送された「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」第13号では、前号に続いてJ-PEAKSに関連する重要なトピックを紹介しています。巻頭特集では、研究基盤の強化や先端研究機器の共有化を進める中で、人と機械の協調作業をテーマにしています。また、巻末には「イチオシの研究設備」として「飛行時間型質量分析装置compact」が紹介されています。
岡山大学の取り組みは、単に研究の質を向上させるだけではなく、地域との連携を強化することにも重点を置いています。地域のニーズに応じた柔軟な研究環境の構築は、大学だけでなく、地域社会にとっても大きな利益をもたらすと期待されています。
理念に基づいた活動
岡山大学の総合技術部長である栗本有紀子氏は、J-PEAKSの推進にあたって「人機一体」という新たな役割の確立を目指すと述べています。事務職員や技術職員が専門性を活かし、より横断的に協力し合うことで、大学全体の研究力を引き上げる可能性があるとのことです。特に、研究機器の共用化や他機関との連携、リソースの有効活用は、これからの大学の変革において重要な要素となります。
国内外との連携
さらに、岡山大学は他の大学や研究機関と連携し、情報交換を行っています。九州工業大学や信州大学とのシンポジウムを通じて、協力しながら地域中核大学としての役割を強化していく姿勢が見受けられます。また、令和6年度のTCカレッジ認定式や研究支援の発表など、次世代技術者の育成にも力を入れています。
未来への期待
「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」は、地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学の活動状況を定期的にお届けする情報発信の場です。これを通じて、岡山大学が目指す目標に向けた進展を知ることができる貴重な機会となっています。
私たちは、地域と共に成長し、社会に貢献できる研究大学の姿を目指し、ますます期待が高まります。世界に誇る研究大学を目指して、岡山大学の取り組みに注目しましょう。