岡山大学微生物エクスプローラーズが目指す異分野融合の研究環境
岡山大学(本部: 岡山市北区、学長: 那須保友)が、異なる分野の研究者の交流を通じて新たな研究活動を促進する「岡山大学微生物エクスプローラーズ」の第1回ミーティングを開催しました。これにより、微生物研究における新たな共同研究や学問分野の創出を目指す取り組みが始まりました。
ミーティングの概要
2025年2月21日に行われたミーティングは、本学津島キャンパスで開催され、分野を越えて集まった29人の教員と技術職員が参加しました。この新たなプロジェクトは、学術研究院環境生命自然科学学域(農)の守屋央朗教授、学術研究院医歯薬学域(薬)の垣内力教授、学術研究院環境生命自然科学学域(理)の茶谷悠平准教授が発起人となり、様々な分野の専門家が集まりました。
活動の目的
この活動の主な目的は以下の通りです。
1. 微生物を研究対象とする学内の研究者の交流を促進し、新たな共同研究や学問の創設を繋げること。
2. 幅広い研究者が気軽に参加できる交流の場を作ること。
3. 微生物研究に共通する機器や手法を共有し、異分野からの新たな発見につなげること。
4. 研究拠点の形成や人材確保を通じて、学内の微生物研究の基盤を強化すること。
このように、微生物をキーワードとして異分野の研究者が一堂に会し、新しい発見や交流を促進させることを目指しています。
ミーティングの進行
第1回のミーティングでは、発起人の守屋教授が趣旨説明を行った後、以下の3つのテーマに基づく講演が行われました。
- - 守屋教授: 「事例としての酵母過剰発現系」
- - 垣内教授: 「非ほ乳動物感染モデルによる細菌病原性の研究」
- - 茶谷准教授: 「難翻訳アミノ酸配列の解読と制御を目指して/遺伝子クローニングあれこれ」
参加者たちはこれらの発表を通じてディスカッションを行い、今後の活動や目指す方向性について意見を交換する機会となりました。研究の最前線で活動する専門家と学生が直接意見を交わすことで、相互理解が深まることが期待されています。
次回の予定
第2回ミーティングは3月24日の午後に開催される予定です。この取り組みを通じて、岡山大学が地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たし、新たな知の創造に貢献することに対する期待は高まっています。
岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援し、研究活動を通じて地域社会に貢献していく姿勢を強化しています。今後もこのような異分野融合の取り組みを通じて、さらなる研究の深化や地域貢献が期待されます。コラボレーションによるイノベーション創出の場としての岡山大学に、ぜひご注目ください。