映画『架空の犬と嘘をつく猫』が2026年1月に公開決定！

映画『架空の犬と嘘をつく猫』2026年1月公開

2026年1月9日（金）、全国の劇場で公開される映画『架空の犬と嘘をつく猫』は、株式会社ヒューマックスエンタテインメントが制作しており、高杉真宙を主演に迎えています。この作品は、森ガキ侑大監督がメガホンを取ったもので、株式会社ホリプロと共同で制作されたものです。

原作と脚本の魅力

原作は、寺地はるなの同名小説であり、本屋大賞にノミネートされた作品です。脚本は、映画『浅田家！』で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した菅野友恵が手掛けています。この物語は、弟の死をきっかけに不都合な現実から目を背ける家族、特に母親を中心に描かれています。それでもなお一緒に暮らし続ける家族の姿が、不完全でありながら愛おしい瞬間を映し出します。

主要キャストの紹介

主演の高杉真宙が演じるのは、羽猫山吹というキャラクターです。最近の代表作には『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室南海ミッション』や『盤上の向日葵』があり、彼の確かな演技力と柔らかな存在感が物語を支えています。高杉の幼馴染で恋人役の佐藤頼には伊藤万理華、初恋の相手・遠山かな子を演じるのは深川麻衣です。母・雪乃は安藤裕子が演じ、姉の紅には向里祐香が配されています。父・淳吾役には安田顕、祖母役に余貴美子、祖父役に柄本明と、幅広い世代の実力派俳優たちが揃いました。

撮影と舞台背景

撮影は2024年に行われ、舞台は原作の舞台となる佐賀県です。美しい自然が映る中で、家族の複雑な感情と絆が描かれることに期待が寄せられています。

予告編とポスタービジュアルの公開

映画の予告編とポスタービジュアルも公開されています。ポスターには、羽猫一家と恋人役・伊藤万理華が描かれており、彼らがそれぞれ違う方向を見ていることが、映画のテーマである“機能不全な家族”を象徴する構図となっています。そのコピーとして「家族をやめたい人たちへ」という言葉が印象的で、リリースされた予告編でも同様のメッセージが伝えられています。

観客へのメッセージ

この映画は、家族が抱える葛藤や緊張を描きながらも、観客が心のどこかで共鳴できるような優しさを持っています。森ガキ監督は、家族という存在がどれほど愛情や安らぎを与えてくれる一方で、苦悩の源でもあると語っています。主演の高杉は「家族のカタチはそれぞれあり、その中で嘘を抱えることがある」と述べ、その物語に深い意味を持たせています。また、伊藤万理華や深川麻衣もこの作品の撮影を通じて得た思いや、家族のように特別な関係を築けたことを語っています。

この映画『架空の犬と嘘をつく猫』は、観客に家族の複雑さや愛情、そして嘘の意味を問いかけるプロジェクトです。劇場でこの心温まる物語に触れることで、自身の家族への思いを再考させられることでしょう。ぜひ、その目で確かめてほしいと思います。