伝える’25「がんばろう。がく」~30万分の1の運命
2025年3月30日(日)、深夜25時32分から26時35分に放送されるドキュメンタリー番組「がんばろう。がく」では、魚鱗癬という難病に立ち向かう小学2年生・濱口賀久くんとその家族の5年間の取り組みを紹介します。
魚鱗癬とは?
魚鱗癬は、皮膚に異常がある先天的疾患で、症状は典型的には魚のウロコに似るものです。この病気は約30万人に1人という稀なものであり、賀久くんもその一人です。彼は全身の皮膚が剥がれ落ち、激しいかゆみに悩まされています。また、日光に長時間当たれず、入浴時には激しい痛みを伴うなど、日常生活の多くのシーンで困難に直面しています。
家族の思い
賀久くんの母・結衣さんは、出産時に「私は、何を産んだの?」という思いを抱きました。その思いは、魚鱗癬による見た目からの差別や「虐待しているのでは」といった誤解に苦しむ中で深まったものです。しかし、結衣さんと父親は、賀久くん自身の状況を理解してもらうため、ブログやメディアを通じて積極的に情報発信を行ってきました。
取材と配信
CBCテレビは2020年から濱口家族を取材し、彼らの実情を映し出す試みが続けられています。その結果、YouTube公式チャンネルの動画は累計1億7000万回再生を超え、多くの人々が魚鱗癬という疾患について知るきっかけとなりました。この認知度向上の裏では、賀久くんに対する誹謗中傷や嫌がらせも増加し、最終的には逮捕者が出る事態にまで発展しています。
受賞歴
この5年間の取材活動は、多くの評価を受けています。2022年には民間放送連盟賞特別表彰部門や第59回ギャラクシー賞「フロンティア賞」を受賞し、賀久くんの物語がいかに人々に影響を与えているかが証明されました。このドキュメンタリーは、感動的な物語であると同時に、社会が抱えるさまざまな問題にも目を向ける機会を提供します。
番組内容
本番組は、濱口賀久くんと彼の家族の生き様を描いています。一つの難病と向き合う中で、彼らがどのように困難を乗り越えてきたのか、その心の葛藤や勝負の姿勢に迫ります。また、彼自身が周囲の人々にどう影響を与えているか、そして視聴者に何を伝えたいのかを考えながら、制作されています。
ぜひご覧ください。
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