訪日中国旅行の変化
2026-05-12 13:01:12

訪日中国人旅行者の旅行計画におけるAI活用の最新トレンドとは?

訪日中国人旅行者の旅行計画におけるAI活用の最新トレンド



2026年4月24日、インタセクト・コミュニケーションズと一般社団法人日中ツーリズムビジネス協会(CJTC)が合同で開催したオンラインセミナーでは、訪日中国人旅行者がどのようにAIを活用して旅行計画を進めているかがテーマに取り上げられました。このセミナーには、インタセクトからメディアプランナーの辰巳亮氏が登壇し、最新の調査結果をもとに具体的な傾向について語りました。

AI活用の現状


セミナーによると、訪日旅行を計画している中国人の約90%がAIを利用しているとのことです。辰巳氏は、旅行者が出発の約40日前からAIと対話を始め、旅行先やルート、さらには隠れたスポットや必要な持ち物までを段階的に具体化している流れを示しました。この新しいアプローチにより、旅行計画の初期段階からAIが重要な役割を果たすようになっています。

従来は、百度などの検索エンジンや、小紅書(RED)・抖音などのSNS、馬蜂窩などが情報収集の主要手段でしたが、最近では生成AIサービスを通じて、旅行者はAIとの親密な対話をすることで、より的確な情報を得るようになっています。これは、旅行プランの選択肢を増やし、より個別化された提案を求める傾向を生み出しています。

旅行計画の変化


旅行計画において、AIとの対話が「検索」に代わる新たなスタート地点として浮上しています。旅行者はAIに条件を伝え、そのレスポンスを受けて自分にフィットするプランを選ぶ形に変わっています。このため、観光地や施設がAIに正しく認識されていなければ、旅行者の選択肢に含まれないリスクが高まります。

また、AIに情報を正しく伝えるためには、公式サイトやSNS、現地レビューなどの情報が継続的に更新され、正確である必要があります。誤情報を避けるためには、企業や自治体が自ら積極的に情報を発信し、AIに認識されやすい状態を確保することが求められます。

辰巳氏は、SEO(検索エンジン最適化)が「検索結果で見つけてもらう」ための施策であるのに対し、GEO(Generative Engine Optimization/生成エンジン最適化)が「AIの回答の中に正しく組み込まれる」ための新しいアプローチであると説明しました。このGEO対策を通じて、自社や地域の情報がAIによって適切に扱われることが期待されます。

持続可能なGEO対策


GEO対策は一度のみの施策ではなく、持続的な改善活動が求められます。辰巳氏は、AI上でのブランド認識を診断し、戦略を立て、情報発信を行い、データを解析して改善するという流れが重要だと強調しました。特に中国市場においては複数の情報接点が必要であり、百度や小紅書、WeChatなど、旅行者が情報を探索する環境に応じた設計が求められます。

質疑応答のポイント


質疑応答では、AI対策の「守り」と「攻め」を両立させる必要性、特に中国語での情報発信の重要性が挙げられました。企業として、中国語の一次情報を可能な限り生成し、情報発信体制を整備することが欠かせないとのことです。そして、集客施策と受入体制は同時に整えなければならず、いかに旅行者に快適な体験を提供できるかが集客成功のカギであると締めくくりました。

インタセクトの今後の取り組み


インタセクト・コミュニケーションズは、訪日中国人旅行者の新しい意思決定プロセスに対応するために、GEO対策や情報整備、旅の全ステージでの顧客体験の向上を目指します。データに基づく施策の強化を図り、自治体や観光事業者と協力して、より効果的なインバウンド戦略を展開する予定です。

これからの観光業界において、AIの活用はますます重要性を増すでしょう。訪日中国人旅行者に向けた精緻なマーケティング施策が今後求められると感じさせられるセミナーでした。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: AI活用 インタセクト CJTC

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。