生駒市のエコロジーな未来をつくる
奈良県生駒市がこの度、持続可能なまちづくり推進の一環として、TJグループホールディングス株式会社と事業連携協定を結びました。これは、北田原地区に建設された木質バイオマス発電所が4月から本格稼働することを受けたもので、地域の再生可能エネルギーの活用が期待されています。
木質バイオマス発電所の概要
北田原発電所は、木質バイオマスを利用した発電所で、地域で発生した剪定枝や木材廃棄物を燃料として活用します。このシステムにより、CO2の削減と地域経済の活性化を目指しています。特に、4月21日(月)に行われる報道関係者向けの施設見学会では、この発電プロセスや地域への影響について詳しく紹介されます。
今後、市が運営する地域新電力会社「いこま市民パワー㈱」は、この発電所から供給される電力を一部買い取り、地域へと供給する予定です。令和7年度には、前年の約2倍となる4,172MWh(全体供給の24%)を予定しており、地域の電力自給率が向上する見込みです。
環境への配慮と地域貢献
生駒市は、木質廃棄物の発電用燃料としての再利用も進めています。令和6年度からは市の事業で出た剪定枝や刈草を、TJグループが運営する都市樹木再生センターに搬入しています。この取り組みは、年間約582トンのCO2削減効果をもたらすとされています。
さらに、災害時に発生する廃材や家具などの受け入れや、発電所の緊急避難施設としての機能も計画されています。これにより、地域住民の安全や安心も強化されるでしょう。
環境啓発と市民雇用の推進
北田原発電所は、地域の環境教育の拠点としても機能し、市民への啓発活動を推進する予定です。また、運転に伴う市民の優先雇用を確保することで、地域に新たな雇用機会を生み出すことが期待されています。これにより、市民が直接地域のエコプロジェクトに関わる機会が増え、持続可能な社会の意識が高まることを願っています。
お知らせと見学会の詳細
北田原発電所の見学に興味のある方は、ぜひ施設見学会にご参加ください。4月21日 10:00〜11:00に開催予定で、参加には事前の申し込みが必要です。申し込みは、脱炭素まちづくり推進課までご連絡ください。
地域と企業の関係を深めながら、生駒市の未来を築くこの取り組みを、皆さんも一緒に応援しましょう!