ALTRAIL:新しい形の手すりの誕生
2024年12月、TSUGI DESIGN合同会社が新たに登場させる「ALTRAIL」。この手すりはデザイン性と機能性を融合させ、障がい者と健常者のバーリアフリーな生活を実現することを目指しています。
ALTRAILの背景
ALTRAILの開発において、共同代表である髙橋吉昭さんと髙木舞人さんは、福祉・介護の現場での経験から多くの課題を認識し、その解決を目指しました。髙橋さんは2018年に脳梗塞を患い、髙木さんは交通事故による後遺症で身体的な障壁を経験しました。それにより、日常生活の中で直面する困難を深刻に理解し、デザイン性の高い福祉用具の必要性を強く感じるようになりました。
デザインの目指す方向
「ALTRAIL」は、身体を支えるための道具でありながら、生活空間の一部としても機能します。使う人のライフスタイルに応じて変化することができる手すりとして、子どものつかまり立ちを助けたり、高齢者の歩行をサポートしたり、さらには棚や照明としても活用可能です。このような多機能性を持つ手すりは、単なる支えの役割を超え、柔軟に生活に寄り添ってくれます。
製造の取り組み
ALTRAILの製造にあたっては、金型を使わず、異業種の企業とのコラボレーションを通じて開発が進められました。3Dプリンターを活用し、手すりの各部分を試作することで、デザインと機能を両立させることに成功しました。これにより、開発のコストを削減しながらも、必要な強度やデザイン性を損なうことなく商品化が進められました。
新たな価値の創造
「ALTRAIL」は、社内での福祉用具におけるデザインの限界を打破し、ユーザーにとって心地よく使いやすい選択肢を提供することを目指しています。2024年のカタログ掲載と公式販売によって、多くの人々に愛される製品となることを期待しています。生活の中での使い勝手を重視し、障がいの有無にかかわらず、誰もが安心して使用できる製品です。
最後に
TSUGI DESIGN合同会社の理念は、人々の生活の質を向上させるためのインクルーシブデザインを推進することです。ALTRAILは、まさにその理念を体現した製品として、今後も進化を続けるでしょう。多様な人々の暮らしに寄り添い、心地よい空間を提供するその姿勢は、多くの人々にとって新しい価値を創造することになるのです。ぜひALTRAILの公式サイトを訪れて、その全貌を確認してみてください。
【TSUGI DESIGN合同会社の情報】
- - 所在地: 大阪市中央区島町1-1-1 島町ビル9F
- - 事業内容: インクルーシブデザイン、空間デザイン、プロダクトの企画・開発・販売
- - 公式HP: ALTRAIL公式サイト