新たなカメラトラッキングの未来、"Wired CinePuck"
2025年11月、幕張メッセで開催されるInter BEE 2025にて、株式会社スパイスが最新のバーチャルプロダクション向けカメラトラッキングツール『Wired CinePuck』をお披露目します。この新しい技術は、映像制作の現場に革新をもたらすことが期待されています。
OptiTrackとは?
OptiTrackは、撮影エリアの周囲に配置した赤外線カメラが、被写体に取り付けた剛体マーカー(Wired CinePuck)をトラッキングするシステムです。この方法は、アウトサイドイン方式と呼ばれ、トラッキング精度と柔軟性を兼ね備えています。」「Wired CinePuck」は、最大20m四方という広いスタジオでも1mm以下の精度を誇り、いわゆる「音がとれる」システムが求める厳しい要件をクリアしています。
Wired CinePuckの特徴
Wired CinePuckは、11個の自発光マーカーを備え、剛体の位置データを測定します。このデータは、内部に搭載されたIMUセンサーから得られる回転データと一緒に処理され、カメラをトラッキングします。イーサネット接続によるPoE給電とデータ通信のシステムも完備されており、効率的かつ安定的な運用が可能です。特に光学式システムで発生するジッターを抑制することで、より滑らかな映像表現を実現します。
経済性に優れた選択肢
Wired CinePuckの導入により、複数のカメラを使用したマルチカメラ撮影もスムーズに行えます。コストパフォーマンスが非常に高く、大規模なシステムでも他社製のカメラトラッキングシステムと比較して圧倒的なコストメリットを実感できるでしょう。また、マーカーを貼り付ける手間が不要なため、設置環境も柔軟です。これにより、従来では難しかった放送スタジオでの運用が一変する可能性があります。
タレントやオブジェクトのトラッキング
Wired CinePuckはトラッキング精度だけでなく、タレントやオブジェクトのトラッキングも支援します。ヒトやモノに反射マーカーを取り付けることで、よりダイナミックな映像表現が可能です。これにより、バーチャルプロダクションでの活用範囲が広がり、クリエイティブな表現を引き出すことができるでしょう。
Inter BEE 2025 での展開
Inter BEE 2025では、Wired CinePuckを使ったカメラトラッキングデモに加え、Sony FR7との組み合わせによるAR合成デモも実施予定です。イベントの詳細は次の通りです。
- - 開催日時: 2025年11月19日(水)~21日(金)
- - 会場: 幕張メッセ
- - 小間番号: 4409(Hall 4)
この展示を通じて、最新技術の進化を体験し、今後の映像制作における新たな可能性を探求する良い機会になるでしょう。
興味のある方は、ぜひ会場に足を運んで、実演デモをご覧ください。
お問い合わせ
詳細やデモに関する問い合わせは、株式会社スパイスのモーションキャプチャー事業部までお気軽にどうぞ。
バーチャルプロダクション分野において、Wired CinePuckがどのような革新をもたらすのか、目が離せません。