モントルー・ジャズ・フェス初日
2025-12-16 15:48:40

2025年モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン初日の興奮をレポート

2025年12月5日から7日まで行われる「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2025」(以下、MJFJ 2025)の初日、特別なオープニングナイトが東京・南青山の円形ホールで開幕しました。このフェスは1967年にスイスで始まったモントルー・ジャズ・フェスティバルの精神を受け継ぎ、日本で開催される大型ジャズフェスティバルです。

初日のテーマは“An Opening Night”。この日、100名限定の特別なステージには、スイス・ジュネーヴ出身のオルタナティヴバンド「L'Osmose」が登場。彼らは2024年のMJFレジデンシーに出演した経験を持ち、オーディエンス・アワードを受賞した実力派です。2020年に結成されたこのバンドは、すでにヨーロッパ各地でツアーを行い、その存在感を示しています。

初来日の「L'Osmose」は、昨年リリースしたデビューアルバム『Maggiore 800』と、つい最近発表したセカンドアルバム『First Dog』から選りすぐりの曲を披露しました。パフォーマンスの始まりを告げる1曲目「IN PARADISE」では、メンバー全員が情熱的に動きながら、躍動感あふれるサウンドを響かせます。エレキギター、ベース、パーカッション、アナログシンセサイザー、ボコーダーなど多彩な楽器を駆使し、ジャズやサイケデリックロック、フォーク、エスニック音楽の要素が融合し、観客を魅了しました。

観客の中にはこのパフォーマンスを初めて目にする方が多かったと思われますが、彼らの圧倒的なステージに、会場は熱狂の渦に包まれました。続いて、シンガーソングライターの「さかいゆう」が登場します。彼は独自のスタイルで多くのファンを持ち、ドラマーの望月敬史との強烈なリズムと共に、感情豊かなパフォーマンスを展開しました。最初の曲「桜の闇のシナトラ」では、彼の持つ独特なスキャットから始まり、一気に会場の雰囲気が変わりました。

さかいは続けて、代表曲「ストーリー」や「SHIBUYA NIGHT」、さらにはディアンジェロの楽曲をメドレー形式でカバーし、尊敬の意を込めたパフォーマンスで感動を呼び起こしました。特に、ディアンジェロに捧げたメドレーの後に披露した「君と僕の挽歌」では、彼の親友への想いが詰まった感動的な瞬間となり、多くの観客の心に残りました。

そして、アンコールでさかいゆうが再登場し、「よさこい鳴子踊り」を披露する場面では、観客全体が一体感を持って盛り上がり、フィナーレは「アンパンマンのマーチ」で大歓声が巻き起こるという幸福な瞬間を迎えました。

この初日のパフォーマンスを通じて、MJFJ 2025はその名に恥じない素晴らしいスタートを切ったことを確信しました。これからの公演も、素晴らしいアーティストたちによるパフォーマンスが待っています。音楽の力を感じる3日間に、多くの皆様が参加し、心に残る瞬間を体験できることを期待しています。公式サイトからチケット情報をご確認ください。

(文:菅野聖)

公演概要


【公演名】MONTREUX JAZZ FESTIVAL JAPAN 2025
【開催日】2025年12月7日(日)
【会場】ぴあアリーナMM
【出演者】ハービー・ハンコック他

【公演名】MONTREUX JAZZ FESTIVAL JAPAN 2025 -JAPAN ARTISTS EVE SHOW-
【開催日】2025年12月6日(土)
【会場】ぴあアリーナMM
【出演者】Kroi、BREIMEN、luv

【お問い合わせ】ライブインフォメーション:0570-017-230(平日12:00~15:00)
【公式サイト】https://montreuxjazzfestival.jp/


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