アートゥーン!新曲
2026-07-29 11:50:30

アートゥーン!の新曲「PonPonPainPain」で掴むラップの真髄

アートゥーン!の新曲「PonPonPainPain」で掴むラップの真髄



東京藝術大学出身のクリエイターたちからなるアート系集団「アートゥーン!」が、最新のオリジナル楽曲「PonPonPainPain」を7月28日にYouTubeにて公開しました。この曲は彼らの第3弾となる楽曲で、これまでの2曲に続くものです。

「芸術をもっと身近に」というコンセプトのもと活動を続けているアートゥーン!。初の楽曲「らりこっぱい」、第2弾の「馬鹿と薬」に続き、今回の「PonPonPainPain」は全編ラップの仕上がりです。この楽曲では、作詞・作曲を桶家が担当し、真田がミュージックビデオの監督を初めて務めています。

速さと緊張感が交錯するラップ


本作の特徴は、堪能なラップのリズムと、不安感を伴うサウンドが融合するところです。言葉が次々に繰り出され、その一方で、聴く者の胸をざわつかせるような音が散りばめられており、聴いていると体が自然と動き出すようなグルーヴ感が蘇ります。

作詞・作曲を担当した桶家は、自身の過去の経験に基づいた内容を歌詞に織り込んでいます。「挑戦と安定の間で揺れ動く感情」や「社会との関わりの難しさ」、そして「当時の傷」をテーマに、力強いメッセージをストレートに伝えています。歌詞にある「踊れるのに、どこか苦しい」という言葉は、一見楽しそうなラップの裏に流れる複雑な感情を表現したものと言えるでしょう。

ミュージックビデオのテーマ


ミュージックビデオでは、夢を抱えながらも社会が提示する「正しい未来」に合わせるために苦労する就活生の姿が描かれています。このビデオで主人公を演じるのはドラマーのおばん。彼は、慣れないリクルートスーツに身を包み、コミカルな不器用さを持ちながらもエントリーシート作成や面接に挑んでいます。彼がこの過程で感じる違和感は、他者の基準によって自分の価値を決められていく社会の目線を象徴しています。

対する面接官は、デザイナーの林宋其が演じ、中立的で感情を読み取れない冷たい視線が、社会の無情さを表しています。監督の真田は、シンボリックな人物配置や光と影の演出にこだわり、視覚的にも楽しめる作品に仕上げました。ラップの激しさに対して、映像は全てがモノクロであり、就職活動が持つ閉塞感と自分を表現する瞬間の解放感が鮮やかに表現されています。

今後の展望


また、8月27日にはアートゥーン!初の音楽ライブも予定されています。このライブには音楽系クリエイターの桶家、矢野、池田、おばんの4名が出演し、さらに美術に特化したメンバーも演出や衣装に関与します。音楽と美術の両方が融合した独自のステージ演出に期待が寄せられています。

このアートゥーン!の新曲「PonPonPainPain」は、彼らのクリエイティブな才能が結集した作品であり、今後の活動にも目を離せません。アートと音楽が交差する刺激的な経験が、これからどのように進化していくのか、ぜひ、注目していきたいものです。


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